禁断の名前
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第二章
「一体」
「起きられる画像な」
「一目見ただけで」
ここで友人達はお互いに話した。
「そう言うとな」
「ちょっと考えるな」
「悪いがちょっと考えさせてくれ」
「そうさせてくれるか?」
「いいよ、じゃあいい画像送ってくれよ」
チヨはその大柄な身体で明るく笑って応えた、大きな口から白い歯が見えたが虫歯一本存在しなかった。
そのチヨと約束してだ、友人達は今度は二人で話した。
「アドリアンが絶対に起きる画像か」
「何がいいかな」
「あいつアイドル好きだよな」
「日本の女の子のな」
「ハンガリー人と日本人のハーフでな」
「そのこともあってこっちに留学してるしな」
このことも話した、八条学園は生徒も教師も職員も半分位が外国人であるのだ。そしてチヨもそのうちの一人であるのだ。
「日本語も喋れてな」
「親御さんに教わって」
「それじゃあ日本のアイドルか」
「女の人の画像送るか?」
「いや、待てよ」
ここで一人が言った。
「普通の画像じゃ起きないかもな」
「アイドルの画像位でか」
「ああ、朝弱いって言うならな」
それならというのだ。
「それでも起きる位の」
「凄い画像送るか」
「そうしないか?そうだな」
ここでこう相棒に言った。
「滅茶苦茶怖い画像とかな」
「見たら跳び起きる様なか」
「そうしないか?」
「そうだな、起きるのもインパクトだしな」
もう一人もそれならと頷いた。
「それじゃあな」
「アイドルよりもな」
「怖い画像だな」
「それ送るか、そういえばな」
ここであることに気付いた、その気付いたことを言うのだった。
「ハンガリーも吸血鬼有名だろ」
「ああ、東欧だからな」
もう一人も確かにと頷いた。
「吸血鬼の話って世界中にあるけれどな」
「日本にもあるしな」
「何といっても本場は東欧でな」
「ハンガリーにもいるんだったな」
「じゃあ吸血鬼の画像送るか」
「それ見たら一発で起きるか」
「それでな、そういえばな」
ここでだ、彼は真剣な顔で言った。
「ハンガリーって吸血鬼かって言われるやばい人いなかったか?」
「ハンガリーのか?」
「ああ、誰かいなかったか?」
「ちょっと検索するか」
「そうしようか」
二人はここでそれぞれのスマートフォンを出してだった。
ハンガリーの吸血鬼について検索した、そして出て来たとある人物を見て思わずお互い唸り合って言った。
「凄いな」
「マジかよ、この人」
「誰かいたと思ったら」
「こんな人だったか」
「丁度画像あるしな」
「この人の画像送るか」
「アドリアンも知ってるよな」
ハンガリー人の彼女もというのだ。
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