転生とらぶる
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スーパーロボット大戦OGs
0063話
「数だけは多い有象無象がっ!」
砂糖に群がる蟻のようにこちらへと殺到してくる敵機の群れ。リオンやガーリオン、量産型ゲシュペンストMk-Ⅱ。珍しい所では地上型リオンであるランドリオンや新型のエルアインスの姿も数機確認出来る。
「隊長、そろそろこちらも撤退を」
エキドナからの通信を聞き、素早く周囲を確認する。
俺の隊が殿を受け持っていた関係もあり、既に周囲に友軍機の姿は見当たらない。
ヴィンデルからプランEFの事を聞かされてから2週間程。ここ最近はこんな撤退戦が多くなってきている。
「W16、俺の機体にはASRSがあるから殿は俺に任せろ。お前はW1からW3を連れて先に行け。合流ポイントは覚えているな」
グロウセイヴァーの両手に新しく装備されたグレイプニル。T-LINKシステムにより念動フィールドを糸のようにして使う事が可能なこの装備の扱いも、この2週間の実戦で既に熟練したと言ってもいいだろう。そのグレイプニルで敵の進軍ルートへと蜘蛛の巣のように糸を張り巡らせ、空中を飛んでこちらを追ってきていた機体を文字通り蜘蛛の巣にかかった蝶にしてやる。
何の脈絡もなく空中でいきなり止まった敵機は混乱し、慌ててバーニアを吹かすので、その時を狙ってグレイプニルを解除。そうすると敵機は自然とバーニアが吹かされた状態のままあらぬ方向へと突っ込み、上手くいけば地上や周囲の味方へと激突する。
ただし、この戦法では敵の撃破はまず無理なのであくまでも時間稼ぎにしかならない。本来なら敵が蜘蛛の巣にかかったと同時にグレイプニルの糸で斬り裂けば撃墜も容易いのだが、レモンが言っていたようにこの糸は念動力の強さにより頑丈さや切れ味が変化する。念動力LV.10の俺でも機体を斬り裂く鋭さを糸に与えるとなると消耗が激しすぎてすぐにへばってしまうのだ。
短期決戦の時ならまだしも、撤退している部隊の殿がそんなざまになったら殿の意味がない。
「私はレモン様に……」
「俺の護衛を頼まれてるんだろ? だがお前の機体は基本足を止めての射撃戦闘用だ。この戦闘には向いていない」
「……了解しました。では、合流ポイントで落ち合いましょう」
最近エキドナが以前よりも人間臭くなってきている気がするが、気のせいだろうか。
本来人間臭くなるのはラミアの方が先だったんだが。……俺が苦労をかけているから、何て事は無いと思いたい。
量産型W達3機を引き連れ戦場から離脱していくラーズアングリフの後ろ姿をちらりと見やり、ふとそんな風に思う。
「さて、後は時間稼ぎの撤退戦にもう少し付き合っていって貰おうか」
ファントムを20機射出し、戦域中へと展開する。発射されるレーザーやレーザーブレードを展開して敵機を貫通。そして新たな機能によるリフレクター機能でレーザーの反射による跳弾を使用して徹底的に敵へと嫌がらせの攻撃をする。
1機撃墜するよりもより多くの機体を損傷させる事を目的にしているので、撃墜数自体は殆どない。だが、その分足止めの効果は抜群だった。
「卑怯者がっ、正々堂々と勝負しろ!」
通信から敵パイロットと思しき挑発が聞こえてくるが、もちろんそんなのは無視……いや、頭に血を昇らせる為にあえて返事をするのもありだな。
「お前は馬鹿か? 撤退戦で時間を稼ぐ為に残っている俺が、何で正々堂々なんてそんな時代遅れな真似をしなきゃいけないんだ? そんなのは森の中で猪相手にでもやってくれ」
「貴様ぁっ、中佐であるこの俺が猪と同レベルだと言いたいのか!?」
中佐!? なんでそんなお偉いさんがこんな前線に出てきてるんだ?
と言うかこのイラッとするような声、何か聞き覚えがあるような。
「なぁ、中佐さん。あんたの名前は? もしあんたがエースとして有名なパイロットだったらそれに敬意を表して正々堂々と戦っても構わないんだが」
いや、嘘だけどな。正々堂々戦うつもりは一切無い。
「ほう、反乱軍にしては殊勝な心がけじゃないか。いいだろう、貴様の脳みそでも分かるように教えてやる。俺はハンス・ヴィーパー中佐だ」
……は? いや、ちょっと待て。何でお前がここにいる? と言うか、PTやAMに乗れたのか。原作ではキラーホエールに乗っていたのでてっきり人型兵器のパイロットとしては使い物にならないものだとばかり。
「聞き覚えがあるな。だが、俺の記憶が確かなら極東基地の所属だったと思うんだが。ここはウクライナだぞ?」
「ふざけるなぁぁぁぁぁっっっっ! そもそも俺がこんな所に飛ばされたのはお前等が原因ではないか!」
何となく感じた疑問をそのまま口に出しただけだったのだが、その疑問は予想以上にハンスの逆鱗に触れてしまったようだ。
「俺達のせい?」
「そうだ。貴様等がネットに流した何の裏付けもないデタラメな不正の証拠と言われているあのファイルだ!」
いや、何の裏付けもないと言われても。ヴィンデルがそんな間抜けな真似をするとは思えないし、明らかにこいつの言い逃れの為の言い訳だろう。
にしても、そうか。そういえば昔、まだ士官学校の生徒だったころに特脳研に潜入した時の所長の証言や裏帳簿なんかにもろにハンスの名前があったな。
その情報もネットに流れた訳だ。そしてその結果が中佐という地位にも関わらず前線指揮官か。
いや、逆にそんな状態になってもまだ降格されないで中佐の地位にある事に驚くべきか? あるいは、もっと他の上層部の面々は不正の証拠があっても現在の地位に留まり続けているのだから、残念だったなと哀れんでやるべきか。
まぁ、結局は。
「自業自得じゃないか」
「貴様ぁぁっっっっ!」
その怒声と共に、エルアインスがこちらへと突進してくる。
紫に塗装されたその機体は恐らくハンスのパーソナルカラーなのだろう。
そのハンスが操縦していると思しき紫のエルアインスはG・リボルヴァーを撃ちながらこちらへと突っ込んでくるが、グロウセイヴァーは無傷のままだ。
いや、念動フィールドを使ってるとかじゃなくて、ただ純粋にこちらへの命中弾が無いのだ。
……何と言うか、うん。まぁ、頑張れ?
ただまぁ、中佐という事もありハンスと話している間は他の機体からの攻撃は全く無い。
迂闊に中佐なんて階級の邪魔をしてしまったら、この戦闘が終わった後にどのような目に遭うかが予想出来ているのだろう。特にハンスはあからさまに粘着質な性格をしているし。
なんと言うか、味方にいると扱いに困るが、敵にいるとこちらに有利になるとは非常に珍しい男だな。
「で、攻撃はもういいのか?」
考え事をしている間にも撃ち込まれていたG・リボルヴァーだが、残弾が無くなったのか今度はG・レールガンを取り出している。
「まだ私の攻撃は終わっていない!」
その台詞に溜息1つ。
だが、おかげでレーダーに友軍機の反応は無くなっている。そろそろ時間稼ぎは十分だろう。
後は俺もここから撤退してネバーランドとの合流地点に向かうだけだ。
「お前さんとのコントはなかなかに面白かったが、残念ながらそろそろ時間でな。また会う事があったら会話を楽しもう」
「待て、逃げるつもりか!」
いや、だから最初からこちらはそのつもりなんだが。
苦笑を浮かべつつ、ビームガトリング砲とリニアレールガンの砲身を展開。両手にはガン・レイピアとハルバート・ランチャーを持つ。
「さて、締めの一幕だ。存分に楽しんでくれよ!」
言い切ると同時に構えていた4つの武器のトリガーを引き、手当たり次第に撃ち込む。もちろん手当たり次第なので敵へと命中するものは驚く程少なく、その殆どが地面に命中して盛大な土煙を巻き上げて周囲を覆い尽くす。
視界が土煙に覆われたのを確認し、クロノスから伸びている2本の砲身を折りたたむ。
「ASRS展開、加速!」
ASRSを展開してレーダー等から姿を消し、そのままブースターと精神コマンドの加速の効果によりその場を後にした。
後書き
名前:アクセル・アルマー
LV:24
PP:60
格闘:202
射撃:220
技量:212
防御:209
回避:237
命中:259
SP:334
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:B
宇:A
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP20
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スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
???
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撃墜数:87
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