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もしも、あらゆる異世界・平行世界に未来ラグナの力(銀気闘法)を拡散(伝授)したらどうなるのか?

作者:パスコ
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クロスアンジュの世界で後天的に男のノーマが誕生

 
前書き
『クロスアンジュ』にはドラゴンという敵、マナ(魔力・魔法)が使えない・他者のマナを無効化(破壊)するノーマという存在がいるので、ノーマは銀気のような世界を変化させるマナ(魔力)を無効化する世界が生んだ調和の取れた破壊者・魔法で世界を歪めるマナを無効化して世界の歪みを調律・調整・修正する魔法に関しての【幻想殺し】だと思いました。ノーマは「ノーマ管理法」と呼ばれる法律に基づきノーマたちは社会から隔離され、人類の敵「ドラゴン」と戦うための道具として扱われているので狩竜人ですね。ラスボスのエンブリオはクリムゾンのような存在だけど細かいところは気にしない。 

 
俺の名前はアルア・ステイル(16)、悪夢を見てからマナが使えなくなった男だ。



ああああああ…、ヤバいどうしよう、使えない…、使えない…、使えない…、いつもは…、以前は使えたのに…、あの夢を悪夢を見るようになってからマナが、魔法が使い難くなった、それは夢を見るごとに酷くなっていって両親はそれを心配して病院に連れて行った。


医者はマナ関係の臓器に異常が起きているのか精神的な病気かもしれないと診て精密検査をした。結果臓器に異常が見られなかった。身体に問題がなければ精神面の問題かもしれないといわれる。マナは操る時は精神的な面が大事になるから何か嫌なことがなかったのかと問われた。医者には悪夢のこと話してみた。


医者は「おそらくそれだね。それ以外の可能性は…、イヤこれはありえないね。」その「ありえない」という可能性には俺と両親も察しがついた。ノーマだ…。



ノーマとは、マナの力を持たず、他者のマナの力も無効化する人間のことだ。遺伝子操作前の旧人類の因子を持つ突然変異種で、どういった理由かは不明だが女性にしか発生しない。常に一定数のノーマが生まれ続ける。

日々検疫官がその存在を取り締まっており、大多数は幼少時に社会から隔離される。ノーマと判明した者はノーマ管理法に基づき認定番号(「○○○○-●●号ノーマ」)を与えられて拘束される。

存在自体が犯罪者なのでノーマだとバレれば即牢屋行きだ。俺の場合は男のノーマという前例がなくマナをノーマのように無効化(破壊)するのではなく、ただ使えなくっただけなので、ただの精神病だと診断されたのだが、このマナ不能症が長期で続いたら差別対象となるかもしれないので先行きが不安だな…。


そんなことを考えながら両親と共に乗り物に乗って家に帰っている途中、外から悲鳴が聞こえた、

「きゃああああああああああー、化け物!」「巨大なドラゴンがきたぞ!しかも一体じゃない!群れを成してきている逃げろー!」「し、死にたくない、だ、誰か、誰か助けて!」


何…!ドラゴンだと。その言葉に反応して、俺を外を覗き込んだとき、大爆発が起きて俺のすべてが真っ白に破壊された…。


大爆発の正体はドラゴンたちが口や魔法陣から放った破壊の力……、竜咆哮撃(ドラゴンブレス)とか、雷撃、火炎、爆撃の魔法だった。ドラゴンなのに魔法を使うのか、俺たち人類が使うマナ、いや魔法でもこんなバカげた破壊力はない、完全に対人用のものしか使えないぞ。奴らが使っているのは戦争用・対軍殲滅用・対怪物用ともいえる威力はあった人間に放つような威力ではない。ドラゴンに怪物に俺は、俺の家族、周りの人間は奴らに殺され、食われるかもしれない。

今までこんなことはなかったわけではないが、世界の国々の軍隊がドラゴン対策を完璧にしたと報道し、歴史書にも記載されており、それから何十年どころか何百年もなかったのだ。

その当たり前だったことが、破られてしまったのだ。


そして、周囲の状況確認した時、目に入ったのは俺の両親の死体だった。明らかに事切れていた。

何で、どうして、今まで、平和だったのに…、突然崩れるんだよ…。俺の日常が…。

そんなことを考えていたらドラゴンが目に入った…。こいつらは、この怪物どもは俺から大切なものを奪った、俺だけじゃない周りの者達からも大切なものを日常を奪いやがった。


殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、死す、壊す、滅す、分解す、解体す……。







滅茶苦茶にしてドラゴンどもを…、竜どもを…、全てを狩ってこの世から滅してやる!!




そんなことを思って俺は目の前にいる憎悪の対象に直ぐそばにあった凶器を持って殺しに向かった。



「よくも、俺の家族を、死ね!!!」



だけど、憎しみに狂気に支配されて精神と肉体のリミッターが外れたくらいで一般人の魔法が使用不能になっている俺が敵うわけがなかった。巨大なドラゴンに比べたら遥かに小さいけどそれでも魔法が使える人間が訓練された軍人でも敵わない相手にあっさり返り討ちにされた。


さすがはドラゴンと言えるのかすごい怪力だった。俺はドラゴンに吹っ飛ばされ宙を舞い街中の川に落ちた。


あああ…、これで終わりか…。16年短い人生だったな…。まあ、いいか俺の大事なものは家族くらいだし、マナが突然使えなくなって人生先行き不安だったし、このまま死んで家族がいる天国へ逝こうかな…。




そんなことを思いながら沈んでいくと白い空間にいた。


先程まで水中にいたのに、現在進行形で沈んでいたのに。


いつの間にか白い空間に移動していたのだ。


こんなことありえない。


多分ここはあの世とこの世の狭間かもしれないな。


「ああ、その通りだ少年よ…。」


いきなり後ろから声が聞こえたので、俺はそれに反応して後ろに振り返ってみると年配のどこか社会に疲れ切った感じの銀髪の男がいた。


そして、男は…、


「すまない少年…、俺の因子を受け取ってしまったばかりに…、俺同様に竜に縁のある呪われた人生にしてしまったかもしれない。奴にクリムゾンに呪われてはいないと言われたが、それは呪いではなくただ恐ろしく運が悪いだけだと言われたが、俺の因子を受け取ったわずかな期間でこれだと呪われているとしか思えないのだ。」




その言葉聞いて俺は、


「俺のせいってなんだよ。もしかして、あんた、あの悪夢を俺に見せていた元凶なのか!?」


その問いに男は、


「ああ、そうだ。お前に悪夢を見せていたのは、俺だ、いや正しくは俺たちと言った方がいいだろう」


その返答に俺は、


「ふざけるな!?お前のせいで、お前のせいで、お前に関わったせいで俺は、俺の家族は死んだんだ!?どうしてくれるんだ!?」


と掴みかかった。


冷静に考えれば、この世界にも異次元からドラゴンがやってくる話は知っているし、それの対応は国連軍が総出で対応はしている、今回は運が悪かったのだろう、この男は多分本当は悪くはない、だけど何かに八つ当たりしなきゃ頭がおかしくなりそうなんだよ。体中の血液が沸騰して頭がおかしくなりそうなんだよ!?



「本当にすまない、君には、君には、全く関係のないのに人生を狂わせてしまった。君の家族を死なせてしまった。俺のことを一生恨んでくれて構わない。呪ってくれてもかまわない、その代わり俺の力を全て与えよう、本体ではなく本体の影である俺のもので申し訳ないが…。」


「この世界の竜は日光が弱点ではないから陽気系の戦闘技術は通じない、奴らは魔法を使うから、俺の世界でいうところの人類側の上位竜【半竜】に当たるから、俺の力は【銀気】有効だ。奴らに復讐は出来るぞ。」



それ聞いて俺は、


「それは、本当なのか」


「ああ、本当だ。あの程度の奴ら、俺が滅ぼした<翼の血族>に比べれば、上位竜どもと比べれば図体がデカいだけの木偶の坊だ。」


「そうか、ならば、それを俺にくれ!」


「おお、受け取れ俺(影)のすべてを受け取り、敵を、家族の仇を、竜どもを滅ぼせ!」


そう言って男は、銀剣を俺の胸の中央に、心臓に突き刺した。


俺の心臓に突き刺した銀剣から男の力が、男の人生( 知識‐技術‐経験 )が、思念が、流れ込んで来た…。








多くの人が死んだ。


多くの国が滅びた。


血族へと復讐しに向かっていった。

 
竜を、血族を滅ぼすと決めた男はラグナは闇雲に挑んでいった。


何度も死にかけたが、その都度生き延び、そしてまた挑んでいった。

 

負けて負けて負けて負けて負けて負けて負けて負けて負けて負けて負けて負けて負けて負けて負けて負けて勝って負けて負けて負けて負けて負けて負けて負けて勝って負けて負けて負けて勝って負けて負けて勝って負けて勝って勝って負けて勝って勝って勝って勝って勝って勝って勝って勝って、狩った。

 

そんな戦いを十年続け…。いつしか銀剣は手に吸いつくような感覚に到り、自分が持ち銀気を放つ武器は己の一部と言えるほどになった。



これを武術家・武芸者の位階で言えば本当の意味での武器の達人の感覚らしいが足りない。



その感覚に到りながら銀剣を振るい続けていくと、銀剣は己の一部であり、己こそが銀剣であるという認識が生まれる。



やがてそれは現実となった。


 
腕と銀剣の境がなくなり、本当に銀剣は己の一部となった。

 

不気味な現象。だが竜を狩るのに不都合はない。身体が異常な激痛を訴えるが無視して戦い続ける。

 

五年がたち銀剣と完全に融合。肉体そのものが銀気を発する武器となる。武神と呼ばれても過言では真の武器使いの達人達でもできる者とできない者がいる境地の心技体を兼ね備えた一つにできる達人を越え、心刃合練斬・武心一体といった真の武器使いの奥義すらも越える武器との完全融合を成した。


武器と心身ともに一体化する武器使いの奥義の一つ《武心一体》は武器の「潜在能力開放」「全能力上昇」「魔法無効化」「防御無視の攻撃」ができるという。武心一体を越えた、本当の意味での武器との一体化を成した俺ならば強力な固有魔法を操る成竜・上位竜どもとも戦えるようになっただろう。


だが足りない。奴らを確実に滅ぼすには、滅竜の極みに到るには、竜神殺しをなすには、まだどころか、ぜんぜん足りない。

 

そこから三年。体内の銀気を増大させる術を編み出し、四年で銀気を自在に操る術を身に付ける。

 

人の領域を幾段も踏み越え、さらなる高みへ到る。



攻撃等の動作速度、体力を銀気を生成回復増大する速度、銀気を操る速度が高速を越え豪速に、豪速を越え瞬速(超高速)に、瞬速を越え神速に、神速を越え超神速に、超神速を越え超々神速に、超々神速を越えて雷速に、雷速を越えて光速の域へと到った。

体力・銀気の生成回復増大の速度が光速へと到ったときに膨大を越えた無限に近い無尽蔵のエネルギーを得ることができるようになった。

 

そして十年。身に着けた術を無限に近い力を全て掌握して、ついに最強の戦技が完成する。

 

   滅竜の極み《銀気闘法》

 

体内で光速の域で生成・増幅させた無尽蔵の銀気を纏い完全支配者(神)ともいえる領域まで操作し戦う戦闘技法。



そして銀気で創造した銀器を達人を越え、真の達人を越え、天災とまで呼ばれる最高位の達人《超人》を越え、超人を越えた《武神》《戦神》《闘神》《死神》とまで呼ばれるようになった。武器術での銀気闘法といえる《銀器闘法》。



 それが平行世界のラグナが生み出し、この世界の偶然波長が合ったアルアが継承した【最強】である。



銀剣との融合にあたり髪の色が変色したが、戦闘に支障はない。



銀剣との融合の過程で、ラグナの銀気闘法を継承する代償で、マナを操作能力は完全消失しノーマ化した。



その代わりに、世界を変化させる力の魔力(マナ)を無効化する魔法無効化能力・魔法破壊能力を取得。



銀気との相性抜群。



銀気闘法の強化いや昇華し魔法(魔力)を停止させ、停止(凍結)した状態から瞬時に崩壊させる力を直感する。



ラグナの力を継承したアルアから膨大な無尽を思わせるほど膨大な銀気とノーマの力があふれ出し、街に襲来してきたドラゴンたちを凍てつかせる。


そして、ドラゴンたちはこいつは自分たちの天敵だと悟り、アルアを殺すべく自分たちが持つ力を全てを放とうとするが意味をなさない。魔法が咆哮が凍結するのだ自分たちの身体も彼が軽く腕を振っただけで完全に凍結し砕け散る。


ドラゴンたちは全滅したが街の人々はドラゴンたちにほとんど殺されていた。いやドラゴンにだけ殺されたのではない、俺が放った力を浴びて死んだ者もいる。死んでいなくてもノーマ化ではないがマナ能力が不能になってしまったり、身体のマナ能力が壊されたせいで廃人・障害者となった者もいる。


これがラグナから継承した力のみならばドラゴンたちみたいに凍結はせず悪寒がする程度で済んだかもしれないが、ノーマの周囲のマナの無効化能力・破壊能力が凶悪だったのだ、これが銀気に加わることで死神どころか邪神・破壊神と呼ばれてもおかしくない者へと進化させてしまったのである。


このことで男のノーマが発見されるだけではなくドラゴンの群れを単身で全滅させる力があると国に世界に世界の主に知られ恐れられた。


アルアはノーマとして拘束されアルゼナルへ送られ名前を取り上げられラグナと名付けられた。ラグナの由来は人類の世界(魔法構成)とドラゴンを無差別に破壊しかねない恐ろしい存在かもしれないからだ。


一度、処刑を試みたが、重火器の類が彼には通じない、この世界の神の力をもってしても処刑できるか怪しくなり、彼を研究し何れ処刑するたけに通常のノーマたちと同じように扱った。


男のノーマが現れたことで、女だらけのアルゼナルは、ノーマたちは驚いた、興味が湧いた、女しかいなかった為、男が現れ死ぬまでここにいるとわかり、女としての本能が刺激され、肉体関係を結ぼうとする者たちが年上・年下問わず現れ始めた。


これに関してラグナは、マナ(魔法が使える人類)たちとちがいノーマたちは平行世界の狩竜人みたいな存在だし、自分と似た存在で自分の異能の余波で死ぬことはないから安心した。ノーマたちは真面な恋愛ができないし自分も彼女が欲しい人はだが恋しかったこともあり肉体関係を申し出た者は先輩のゾーラのように無理やりではないが抱いた。避妊は購買部のおばさんから避妊具を仕入れた。


ラグナの精力は無尽蔵の銀気を戦闘力・体力・治癒力に変換できるので、それを応用すれば精力絶倫を越えて精力無尽を実現した。これによってラグナとノーマたちはいろいろとストレスを発散させた。


ハーレムにみえるがラグナが求めたのではなく彼女らが求めた為、死ぬまで処女というのも悩みだったと打ち明けられ同情もあり、本当のところはノーマたちの男娼というのが正しいところだろう。





ドラゴンたちはアルゼナル周辺しか現れないのだが、ラグナの街が竜の群れで壊滅したことで絶対から基本にという風に認識が変化したが、世界の権力者たち(世界の創造主)が世界を調整しメンテナンスを終えたことで絶対へ戻った。




そしてアルゼナルの周辺に空間ゲートが出現しドラゴンの群れが世界を侵略せんと向かってきたのだ。


ラグナはパラメイルに乗った。彼が竜殺しの機動兵器に搭乗し膨大な銀気を付与して銀気とノーマの異能を持った超兵器へと生まれ変わり彼が通るだけで竜たちは全滅した。その圧倒的な姿にノーマたちは驚愕した。アルゼナルにいるマナのエマ・ブロンソン監察官は彼に殺されないか不安に感じた。


その後、彼はこの世界にドラゴンが来襲する度に竜を狩り続けた。狩って、狩って、狩って、狩って、狩り続けた。


しばらくしてから、アルゼナルを管理している上のものと司令官からドラゴンを狩る時は凍結させるだけに止めてくれないかと狩方に指示が出た。正直、面倒だったが上の命令なのでノーマの魔法無効化・破壊と何とか分離させて銀気による魔力凍結に止めることに成功しドラゴンを凍結した。海に落ちたときあの巨体と落下速度を考えるとノーマ能力の複合技の狩竜閃(改)を喰らわせた時と結果はあまり変わらないと思うが、ドラゴンどもを殺せればいいため疑問は封印した。


竜狩りも簡単に出してもらえなくなった。理由はお前が出ると他の兵士たちが金を稼げなくなり貧乏になるから、他の兵士たちの成長を妨げることになるから普段はパラメイルの整備士・清掃員・事務員・販売員・雑用係といった便利屋でもしておいてくれと命令された。おかげで戦闘以外のことがどんどん上手になっていった。パラメイルも銀気を込めることで強化されドラゴン戦での死亡率も低下した。ノーマたちは機動兵器パラメイル、いや銀気をこめたからシルバーメイルとかミスリルメイルだろうか?まあ、何でもいいか。ノーマたちは機動兵器を操作する狩竜人となった。


あと、俺のパラメイルの操作技術力だが、銀気付与で銀器(己の一部)にすれば達人レベルどころか神匠レベルに扱えるので、すぐにトップクラスの操縦士となった。


ついでに銀剣等の武器操術を教えて、パラメイルが壊れても銀気を込めた装備でドラゴンと戦えるようにして彼女たちの戦闘力を向上させ、死亡率をさらに低下させた。

しばらくして、アンジュという新入りのノーマが入ってきた。戦闘者としての才能は鬼才だったが、ドラゴンとの戦闘では臆病風に吹かれ暴走し、ゾーラの足を引っ張り死なせた。自分のせいではないようなこと、ノーマが死んだことは大したことではないといいぶっ殺してやろうかと思ったが。司令官殿があいつに何かを教えたのか、死にたがりとなっていたので殺す気が失せた。



死にたがりのあいつはボロボロの錆びついたパラメイルに搭乗しドラゴンの群れに突撃をしたが、死を恐れたのか、生の執着に目覚めたのか、パラメイルと共に覚醒してドラゴンたちを殲滅した。少し前まではお姫様だったのに、やはり天才、いや鬼才だったか…。


その後、アンジュとかいうノーマは孤立(孤高)しながらもドラゴンたちを全滅した、脳筋ゴリラで体調が悪くても立ち向かう頭の悪いところもあったが。


アンジュが一番強いのだが、天狗にならないように司令官が俺にドラゴン殲滅を命じた。その姿をアンジュに見せたが彼女は驚愕していた。後でノーマたちの性欲処理係(男娼)をしていること知られたときはゴミを見るような目で見られたが特に気にしなかった。



しばらくして、アンジュとヒルダがアルゼナルから脱獄した。ヒルダは親元に帰りたかったらしいが、実の親に拒絶されるどころか存在を否定され、アルゼナルへ強制送還された。心身ともにボロボロだった。アンジュも実の家族に騙され公開処刑されそうになったがタスクとかいう男に助けられ、処刑場から脱出できしアルゼナルへ帰還できた。脱獄したペナルティで今までの稼ぎはすべて没収されたが。



しばらくしてからマナの奴らが、艦隊を連れてアルゼナルへやってきたノーマたちを解放するとか言っているが、悪意を嘘を感じた。司令官殿はノーマを全滅させるつもりだと教えられ、銀気使いの直感が本当のことだと囁きやがった。


できればドラゴンのみを狩りたかったが、そんな余裕はない、敵は人間だろうと殲滅する。そして俺は封印していたノーマの異能を無尽の銀気に加え、アンジュの兄が率いる艦隊を艦内にいる人間ごと殲滅した。


俺が敵ならば人間相手でも容赦がないと知られ、死神と恐れられた。


エンブリオとかいう世界の創造主を名乗る美丈夫が出てきた。なんだかクリムゾンみたいなことができる奴だったが、クリムゾンのほうが本当の意味で頭が良さそうだと感じられた。


あの野郎、司令官いやジルさんたちが反逆行為をしようとしているというのと俺という存在が加わって厄介だからかラグナメイルとかいうものを持ってきやがった。一応人間相手にオーバーキルもいいところだと言いたいが、<血族>たちを滅ぼした人間相手だとまともな扱いと言えるかもしれないな。


俺は銀気闘法を全力全開にして、光速が生み出す無尽の力でエンブリオが自動操作しているラグナメイル達を破壊した、奴はそれを見て信じられない顔をしていた。奴の姿がむかついたので銀気で凍死させたが死んだとは思えないというか、奴が直接操るラグナメイルから奴の気持ち悪い気配がする。


というか案の定やつめ本体(魂)をラグナメイルに移していやがった。俺は対竜王用の技で奴を滅殺した。


創造主がいなくなったことで、マナを操る人類は今まで通りマナを扱うことができなくなり、エンブリオが言う昔の野蛮な人類に戻ってしまった。


ノーマたちとあとドラゴンたち、マナは和解した。


ドラゴンは憎いがドラゴンを生んだ元凶のエンブリオは殺したし、直接恨みがあるドラゴンは最初に狩っているし、この世界のドラゴンは血族とちがい完全な人類の敵というわけではないので、エンブリオを殺したことで俺の滅竜の旅は終了した。
 
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