| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

仮面ライダーダブル 最高のパートナー

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第三十章

「それを見させてもらおう」
「ならだ。俺達もだ」
「ここで片膝をつく訳にはいかないね」
 二人の心がまた立った。そしてだった。
 再び正面から全力で恐怖、孤独と向かい合う。そうするのだった。
 二人はだ。その中でだ。互いに言い合う。
「大丈夫だな、孤独に陥っていないな」
「恐怖に耐えられるね」
 パートナー同士でだ。言い合うのだった。
「俺は耐える、安心しろ」
「僕も何故なら」
 二人でだ。耐えられるその根拠も言った。
「俺達は一人じゃない」
「二人だからこそ」
「そうだな。二人だな」
 ヘルドーパメントもこのことについて言及した。
 そしてだ。彼はあの二人の名前を出した。彼等は。
「最初の仮面ライダーもまた二人だった」
「確か。本郷猛と」
「一文字隼人だったかな」
「私は彼等を見た」 
 遥か過去の。伝説とさえ言われる時代の戦いのこともだ。話すのだった。
「その彼等を見てから変わったのだ」
「そういえばスサノオは」
「世界征服を考えていたらしいけれど」
 二人もだ。そのことを言った。彼等が言うのはこのことだった。
「今はどうなのだ」
「何か。離れているみたいだけれどね」
「さて、それはどうか」
 スサノオの声はだ。このことには不易な笑みで返す。
 そしてだ。そのうえで言うのだった。
「少なくとも今の私はだ」
「どうかというのか」
「そうなんだね」
「君達を見させてもらおう」
 それがだ。スサノオの望みだというのだ。
 その望みを述べてだ。さらにであった。
 黒い波動を浴びせ続ける。それに対してだ。
 二人は耐えていた。肉体の、ライダーの姿もだ。
 何時果てるともなく続いた。しかしだ。
 遂にだ。その波動が終わったのだった。その時だ。
 左の声がだ。最初に言った。
「終わったな」
「これでだね」
 そしてフィリップも続いた。
「これでな」
「君の攻撃は完全に」
「やはり耐えきったか」
 スサノオの声はだ。それを既にわかっていたといった言葉だった。
 そしてだ。こうも言うのだった。
「その心にあるものを克服したか」
「人間は克服する存在だ」
「その心にあるものもまた」
 二人は同時にそのスサノオに告げた。
「こうしてな」
「それも言っておくよ」
「では。次はだ」
 ヘルドーパメントは動かない。そのうえでだった。
 二人を見据えてだ。そうして問うのだった。
「君達の攻撃だな」
「そうだ、次は俺達がだ」
「やらせてもらう」
 実際にこう返す二人だった。そしてだ。
 ライダーが身構える。二人の動きだ。
 全てのガイアメモリをだ。ベルトに装着していく。
「サイクロン」
「ジョーカー」
「ヒート」
「メタル」
「ルナ」
「トリガー」
 まずはこの六つを。そして。
 既に入れていたあのガイアメモリがだ。ここで反応した。
「エクストリーム」
「全てのガイアメモリを使うか」
「今回だけはな」
「そうさせてもらうよ」
 こう答える二人だった。
「貴様が相手だからな」
「こうでもしないとね」
「だからか。それでだというのだな」
「そしてこの技でだ」
「決めさせてもらうよ」
 全てのガイアメモリを使うだけではなかった。さらにだ。
 ここでだ。二人は最後の切り札を切るのだった。
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧