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ドリトル先生と不思議な自衛官

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第九幕その十一

「白になったのはロイヤル=ネービーからだよ」
「そうだったね」
「イギリス海軍は世界中を舞台にしていたから」
「暑い場所の海にも行くし」
「夏の季節もあるからね」
「だからね」
 それでというのです。
「夏、熱い場所の日光や熱に対する為に」
「白になったね」
「白い軍服にね」
「白は光や熱を反射するから」
「それでいいんだね」
「そうだよ、白い詰襟がね」
 この軍服がというのです。
「世界中の海軍が取り入れて」
「海自さんもだね」
「そして帝国海軍もそうだったね」
「あの白い詰襟も恰好いいけれど」
「こちらはロイヤル=ネービーだね」
「そうなんだ、しかし」
 こうも言う先生でした。
「あの白い詰襟は汚れが目立つからね」
「白だからね」
「そのことは仕方ないよね」
「どうしても」
「白だからね」
「だからあの詰襟は礼装で」
 そうした服でというのです。
「一回着たらクリーニングだよ」
「大変だね」
「その辺りは」
「一回着たらクリーニングって」
「相当なものだよ」
「五分や十分着ても」
 そうしてもというのです。
「本当にね」
「それだけでだね」
「着替えてクリーニングに出す」
「そうしないとね」
「汚れが目立つね」
「そうなるからね」
 だからだというのです。
「僕としてはね」
「着ると大変だから」
「それでだね」
「あまり着たくないね」
「そうだよね」
「そうなんだ、物凄く恰好いいけれど」
 それでもというのです。
「そのことがね」
「どうしてもだね」
「気になるね」
「海軍さんの夏の軍服は」
「白いそれは」
「そうだね、僕としては」
 皆に笑ってお話しました。
「毎日洗濯しても」
「下着はね」
「それは普通だよね」
「洗濯機に入れて洗う」
「トミーが毎日しているね」
「そうしているけれど」  
 それでもというのです。
「一回着ただけでクリーニングは」
「流石にね」
「ちょっと困るよね」
「先生としては」
「厄介だね」
「そうした服はあまり着たくないよ」
 先生はそのお話を聞いて言うのでした。
「いつもスーツだけれど」
「スーツで一回着てクリーニングとか」
「流石にないからね」
「そんなことは」
「あの軍服だけだね」
「うん、ちなみに昔の日本の不良の人達は白い詰襟を着る人もいたけれど」
 このことも知っている先生でした。
「喧嘩しなくても普通に学校生活送るだけでね」
「汚れるよね」
「学校生活って色々動くからね」
「日本だとお掃除するし」
「行事だって多いし」
「教室の移動も多いから」
「そんなのだからね」
 それ故にというのです。
「かなりね」
「苦労しただろうね」
「恰好いいと思っても」
「やたらすぐ汚れるから」
「もっと言えば汚れが目立つから」
「そうだったと思うよ、日本の学校生活って本当に動くからね」
 そうしたものだからだというのです。
「そう考えたら」
「どうかってなるね」
「やっぱり」
「そのことはね」
「気になるね」
「昭和のお話だけれど」
 それでもというのです。 
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