仮面ライダーダブル 最高のパートナー
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第二十二章
その姿でだ。左とフィリップに対して言うのだった。
「色が違うだけではないわ」
「その力もか」
「姉さんのクレイドールドーパメントとは違う」
「ええ。あの娘の使っていたものの倍はあるわ」
そこまでの力がだ。あるというのだ。
「それを見せてあげるわ」
「よし、それならだ」
「僕達も」
それぞれのライダーがだ。ガイアメモリを出す。
そしてそのうえでベルトに差し込む。すると。
「ヒート」
「メタル」
「ルナ」
「トリガー」
電子声がしてだ。あの黒と黄色の姿以外にだ。
赤と銀、青と黄色のライダーも出た。その三人になった。
そうしてだ。ファングジョーカーがエターナルに、ヒートメタルがユートピアドーパメントに、そしてルナトリガーがクレイドールドーパメントに向かうのだった。彼等の戦いもはじまった。
庭の戦いは熾烈を極めていた。四人のライダー達はそれぞれの相手だけでなく他のドーパメント達とも戦っていた。確かに彼等はよく戦っている。
しかしだ。やはり数が違う。次第にであった。
彼等は追い詰められていた。クウガがアノマロカリスドーパメントを退けてから言った。
「糞っ、これじゃあきりがないな」
「そうですね、数が違います」
キバーラが構えを取りながらクウガの言葉に応える。四人のライダー達は今はディケイドを軸にしてだ。四人が固まっていた。
そこにネバーの四人が迫る。彼等はそのうえで言うのであった。
「さて、それならだ」
「そろそろね」
「決着をつけさせてもらうわよ」
「いいな」
「いいだろう。俺もだ」
ディケイドがだ。ここで一歩前に出て彼等に返した。
「そろそろ決着をつけようと思っていた」
「言うね。自信があるんだね」
隣にいるディエンドがその彼に軽い調子を作って言葉をかけた。
「この状況でも」
「少なくとも自信がある」
ディケイドも負けていない。ここでもこう言うのだった。
「勝つ自信がな」
「よし、じゃあ僕も」
ディエンドはその言葉を受けて彼も前に出た。銃を手にして。
「ここは勝たせてもらおうかな」
「おい、この状況でか」
「そう簡単にいきますか?」
「簡単にいかなくともやる」
ディケイドはこうクウガとキバーラにも言う。
「それが仮面ライダーだからな」
「何かいつもよりな」
「そうですね。説得力のある言葉ですね」
その言葉にはクウガもキバーラも納得した。それでだった。
彼等も前に出る。そうしてそれぞれの相手と対峙する。四対四になる。だが、だった。
まだ周りには無数のドーパメント達がいる。彼等に対してはだ。
ディエンドがここでだ。何枚かカードを出してこう言うのだった。
「雑魚はこれで相手をしようかな」
「そうするか」
「うん、ここはね」
実際にカードのライダーを出そうとした。しかしそこで。
不意にだ。戦場に白いスーツにソフト帽の男が出て来たのだった。
彼はだ。ディケイド達のところに悠然と来てだ。こう言うのであった。
「面白いことになっているな」
「御前は誰だ」
「俺か?俺もだ」
ディケイドの問いに対して答える。
「仮面ライダーだ」
「御前もか」
「そう。仮面ライダースカル」
そのライダーとしての名前も言った。
「それが俺だ。この鳴神壮吉のライダーとしての名前だ」
「えっ、鳴神!?」
「というと」
その名前を聞いてだ。クウガとキバーラが驚きの声をあげた。
「じゃああんたまさか」
「亜樹子さんの」
「そうだ。縁あってここに来た」
こう話してだ。左手にだった。
「ベルトか」
「そうだ。今から共に戦わせてもらう」
ディケイドに対して言う。そのうえで。
そのベルトを腰に装着させる。右手にガイアメモリを出してだ。
「変身」
「スカル」
そのガイアメモリを差し込む。するとだ。
ベルトから紫の雷光が走り鳴神の身体がそこから生じた銀色のものに包まれ。髑髏の仮面のライダーになったのであった。
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