仮面ライダーダブル 最高のパートナー
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第二十一章
「仮面ライダーとしてだ」
「戦わせてもらうよ」
「わかったと言ってやろう」
大道が不遜な態度で二人に返した。
「だが。それでもだ」
「我々にも意地があるので」
「ここは勝たせてもらうわ」
加頭とネオンも言う。
「では。今から」
「戦いの開始ね」
「フィリップ」
「うん、翔太郎」
二人はだ。三人が前に動いたのを見て。まずは顔を見合わせた。
「いいな、今からな」
「変身だね」
「よし、行くぞ」
「そうしよう」
こうしてだった。左もフィリップもそれぞれの手にガイアメモリを出す。するとだ。
腰にベルトが出ていた。それを意識しながら。
カードをかざしてだ。言葉を出した。
「変身!」
「変身」
「サイクロン」
「ジョーカー」
二人同時に叫んだ。そのうえで。
ベルトにガイアメモリを差し入れてだ。変身に入るのだった。
光に包まれてだ。フィリップが倒れる。
左はベルトの前で手を交差させた。そのうえでだ。
仮面ライダーになった。しかしだった。
彼等は二人で一人、それに対してだ。
敵は三人、その差は明らかだ。それを見てだ。
「翔太郎、ここは」
「あの女が出していたあのガイアメモリをか」
「そう、それを使おう」
こう左に話すのだった。
「さもないと。三人を一度に相手にすることは」
「危険だな」
「しかも只の三人じゃない」
フィリップはこのことも話した。
「僕達がこれまで戦ってきた中でも」
「ああ、最悪の連中ばかりだな」
仮面ライダーエターナルとユートピアドーパメントを見ての言葉だった。
「相手をするにはな」
「そう、だからこそね」
「じゃあフィリップ、いいな」
左の判断は早い。すぐにだった。
その右手にあの黄金のガイアメモリを出していた。そのメモリを赤いベルトに入れた。赤と金が一つになる、するとであった。
「トリプル」
ライダーが一気に三人になった。そのうえで彼等と対峙するのであった。
まずはだ。大道がだった。その三人になった彼等を見て言った。
「成程な、二人が一人になってそうしてか」
「そうだ、三人になった」
「けれど僕達は二人のままということだ」
左とフィリップがそれぞれ答える。声は三人のライダー達からそれぞれ聞こえる。
「さあ、そしてだ」
「君達も変身するんだね」
「そうでないと戦うことはしないな」
大道が二人に問う。鋭い目になってだ。
「それが仮面ライダーのやり方だったな」
「御前も仮面ライダーだがそれは違うようだな」
「相手が誰であろうとお構いなくだね」
「その通りだ。しかしだ」
それでもだとだ。彼もその左手にベルトを出す。
赤く禍々しい形のベルトだ。それを己の前に掲げてだ。
腰に装着させてだ。今度はだ。
右手にメモリを出した。
「エターナル」
「変・・・・・・身」
そのメモリを顔の前でかざしたうえでだ。ベルトに入れる。するとまた電子声がした。
「エターナル」
それと共にだ。姿が変わる。白い身体に黒いマントのだ。その姿になったのだった。
その姿でだ。三人になっている二人に告げた。
「ではだ。相手をしてやろう」
「私の相手もしてもらおう」
加頭は既にユートピアドーパメントになっている。そして。
ネオンもだ。その左手に無言でガイアメモリを差し込みだ。
そのうえで変身したのはだ。あのドーパメントだった。
「クレイドールドーパメント」
「姉さんの」
「そうよ。ただし」
色が違っていた。黒かった。黒いクレイドールドーパメントエクストリームだった。
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