おぢばにおかえり
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第八十話 教会の仕組みその十
「本部があってその直属の教会があってね」
「そこから子供にあたる教会があってよ」
「孫、曾孫って続いて」
「教会になるのは信者さんが三十六人になったらよ」
「大教会になるには所属教会が五十になってですね」
「そうよ」
新一君にあらためてお話しました。
「覚えておいてね」
「おみちの仕組みでは大事なことですね」
「人の社会だとね」
必ずです。
「組織が出来て」
「おみちも同じですね」
「そうよ、そしておみちはその本部が充実してるのよ」
「色々な西武や施設があって」
「そうよ、そこが他の宗教団体と違うわ」
私としてはそう思っています。
「そのことも覚えておいてね」
「本当にそうします」
「その違いがわかってくれたらね」
そうしたらです。
「おみちへの理解がよ」
「進みますね」
「そうよ、けれどね」
「けれど?」
「新一君飲み込み早いわね」
お話をして思いました。
「随分と」
「そうでしょうかね」
「ええ、教会の仕組みとかね」
こうしたことがというのです。
「すぐにわかるから」
「何かです」
「何か?」
「すぐに頭に入りまして」
それでというのです。
「覚えられるんです」
「そうなのね」
「僕って興味がありますと」
それならというのです。
「すぐになんです」
「頭に入るの」
「はい」
こうお話してくれました。
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