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おぢばにおかえり

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第八十話 教会の仕組みその九

「いいわね」
「僕諦めることは少ないですしね」
「根気かなりよね」
 言われてみればそうです。
「新一君は」
「そうですよね」
「それはいいことだから」
「てをどりでもですね」
「やっていってね」
「そうさせてもらいますね」
「練習しようと思えば詰所でも出来るしね」
 このこともお話しました。
「一階のテレビでね」
「修養科の人達もされてますね」
「そうよ、あのテレビにはDVDもついてるから」
 それで、です。
「よかったらそこでね」
「僕もですね」
「練習してね」
「そうですね、じゃあ時間があった時に」
「そうしてね」
「一番いいのは先輩が一緒で」
 笑いながら言ってきました。
「先輩の歌い越えを聞きながら」
「だから何でそこで私なのよ」
 むっとして言い返しました。
「いつもね」
「いや、もう先輩のお声がいいですから」
「そうなの?」
「滅茶苦茶いいですよ」
 こんなことを言ってきました。
「ですから」
「今度は声なのね」
 お顔だけでなくてです。
「新一君だけだから」
「こんなこと言うのはですか」
「ええ、お顔にスタイルに」
「小柄なのがいいですね」
「いいと思ったことないし」
 お顔もですが背は特にです。
「小さいから」
「ですからその小ささが」
「それで声もなのね」
「そうなんですよ。ただ教会の仕組みはわかってきました」
 このことはというのです。 
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