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わんねー あいつに責任とってもらう だけど好きになっただけヤ

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 10月初めに中間考査があるので、その1週間前まで、練習は激しいものになっていた。中間考査が終わると、協会主催の講習会があって、それは、代表候補の選抜も兼ねているからだ。もちろん、私達は1年生も含めて、全員が参加するつもりなのだ。

 3年生の二人も参加申し込みをしていたが、あの二人は進学先を大阪市内の私立高校西の丸学院に決めて、スポーツ推薦選考を受けるので、その試験が10月末にあるということだった。同じ頃に、代表候補の発表があって、直ぐに、その練習で招集がかかって、11月初めに関西地区の代表チームによる交流会という試合が組まれていた。

 あれから たっ君とグラウンドでもあんまり接触が無くて、 中間考査1週間前の練習が休みになっても、一緒に図書館に行く予定もなかった。2度ほど利勝君のところに泉希と一緒に試験の勉強で行っていた。私には、あの宿場餅という誘惑もあったのだけど。

 中間考査が終わって、直ぐに、体育競技会があって、今年もクラブ対抗のリレーが組まれていた。桜子先輩が「響子にね 対決 申し込まれちゃった アンカーで勝負よってね」

だから、璃々は「今 100m走るの無理 全力は50mぐらいが精一杯」と、言って辞退を申し出て、泉希もそんな調子で、輝姫が代わりに入ると言うことになった。トップは朝陽で次に輝姫、私とアンカーにさくらと決まった。今年もバスケット、テニス、卓球、ダンス部に陸上部とバレーボール部の混成チームで6チームの競争だった。前評判では、バスケットからラグビーかというところだった。

 スタートして、朝陽は3mぐらいの差をつけて輝姫に繋いで、その差がやや縮まって、私がバトンを受け取って、5mぐらいの差をつけてアンカーのさくらに渡していた。だけど2番目のバスケット響子先輩が走り出したら、直ぐにその差を詰められて、残り20mになると、さくらとは1mぐらいになって後ろを響子先輩は追いかけていた。だけど、さくらはその差を逆に広げてゴールしていたのだ。その後、ふたりは抱き合いながら「負けたわ さくらもしぶといなぁー」と、「ラグビーは最強やー なめたらあかんでー」と、讃え合っていたのを聞きながら、私は、このふたりの関係も強いよねー と感じていたのだ。

 そして、迎えたラグビー講習会の日。勿論、私達キャンキャンズのメンバーは全員、紅林監督、国守先生に引率されて花園ラグビー場に来ていたのだ。代表候補の対象者とそれ以外に振り分けられ、その対象者のグループは第2グラウンドに集められ、その以外の者は第3クラウンドへ、そして、また、3年と1.2年のグループに別けられていた。3年には、桜子、美玖先輩が。彼女達は見慣れた連中なので親しく話し合っていたが、その中には繭子と充ちるも居たのだけど、私達は新参者みたいで、その他の人達の刺すような眼を感じていたのだ。私達はキャンキャンズのジャージだったから人数も多くて、余計に眼を曳きつけたのだう。私と、栞奈、泉希、璃々、美鈴、朝陽、鈴花 1年生は沙菜 そして、金剛彩も居た。私達が入っていたので、夏の代表候補の人達にすれば、ライバルが増えたようなものだから、当然なのだろう。

 私達のグラウンドでは、講習会とはいうものの試合形式で行われ、そこで、選考するみたいなのだ。金剛彩、私、泉希、璃々、鈴花は同じチームになったが、栞奈と沙菜、美鈴、朝陽は別のチームに振り分けられていた。おそらく、私達のコンビネーションを見たいのだろうと推察していたが、じゃー 何故 朝陽達も一緒じゃぁないのと。

 始まって、直ぐに、そのチャンスがやって来て、私から泉希に璃々に・・璃々の後ろにバックアップした泉希にリターンパスが渡って、泉希が突っ込んで行って、彼女は、パスをする態勢になっていて、バックアップしていた私はその瞬間 横に飛んでいた。泉希に通じたのだろう 長いオフロードパスが、私降りて走り出すところに来た。その時、私は、抜けたと感じていた。私が相手のウィングを引き付けて、鈴花は逆方向に走っていって、ボールを受け取った後はフリーでポスト中央にタッチダウンしていた。私達の得意パターンだった。

 その後も、泉希が掴まった時、ラックから私は、璃々にパスをして、その時、鈴花はブラインドサイドに走って行った。ステップを切ってゲインラインを突破していたか、ゴールライン前で掴まっていたが、やはりオフロードパスでフォローしていた彩に・・・彩はタックルを受けながらも強引にゴールラインに倒れ込んでタッチダウンしていたのだ。別のチームの朝陽は2トライをしていて、栞奈、美鈴、沙菜も動きが良かったのだ。

 帰る時、みんなは思いっきりやったので晴れやかな気分だった。彩も一緒だったんだけど

「みんな ええ線 いってたんちゃう? 楽しみだね 招集されて、体表候補として練習するのって」

「そーやなー やっぱり、彩は動きがちゃうもんなー バックスも安心するわー」

「うん ウチも 桜中やったら良かったんやけどなーぁ」と、少し、寂しそうなことを言っていた。

 それから、しばらくして、学校に代表候補としての案内と練習招集の依頼が届いたのだ。いわゆるA代表のグループに、桜子、美玖先輩と朝陽が・・・そして、1.2年生のグループには栞奈、美鈴、私、泉希、璃々、鈴花が・・・。1年生の名前は無かった。だけど、校長先生はすごく喜んでいて

「いや いや こんなに、代表候補に選ばれるって すごいことだよ 桜中の名前が並んでるんだよ きっと 快挙だよ これはー みんな! 頑張って 試合メンバーに入るんだぞ! 全国だなー 桜中の名前が・・・ 奇跡がおこるなぁー」

「あのー 先生・・・ 秋は全国無いんです 関西大会だけでして、交流会って名前で2試合だけなんです」と、紅林監督がそぉーっと伝えていた。

「あっ そーなんか なんだ でも、それでも すごいことだ みんな 頑張れよ! そーだな これは、応援団を組織しなきゃーならんのー」と、彼は確実に私達以上に浮かれていたのだ。 
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