| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ハッピークローバー

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第百十七話 運動会が近付きその九

「本当にね」
「その時になってからなのね」
「有名人、歴史上の人も含めてね」
「好きなものは色々あるわね」
「卵ふわふわとかね」
「近藤勇さんの好物よね」
「当時卵は高価で」
 そうした食材でというのだ。
「それを使ったお料理はね」
「ご馳走だったのよね」
「冷蔵庫もなかったし」
 このこともあってというのだ。
「卵の保存もね」
「難しかったわね」
「養鶏場もね」
 これもというのだ。
「なかったしね」
「それでよね」
「かき氷もそうで」
 こちらもというのだ。
「やっぱりね」
「なかったから」
「それでね」
 その為にというのだ。
「かき氷だってね」
「今は何でもないけれどね」
「作るのも」
 そのかき氷をというのだ。
「冷蔵庫とかあって」
「かき氷を造るものがあってね」
「シロップがあったら」
 それならというのだ。
「出来るからね」
「何でもないわね」
 理虹も言ってきた。
「かき氷って」
「今はね」
「そんなものよね」
「そう、けれどね」
「昔は違っていて」
「将軍様に献上される様な」
 伊達政宗が徳川家光に氷を献上したという逸話がある、当時氷はそこまで高価なものであったということだ。
「そんなね」
「凄いものだったし」
 こうかな恵に言った。
「そうはね」
「食べられなかったわ」
「そうよね」
「まあかき氷も今ね」
「料理部が出したら」
「何でもないから」
 この食べものもというのだ。
「だからね」
「出さないのね」
「そこは言えないけれど」
 それでもというのだ。
「期待していてね」
「有名な人の好物ね」
「皆が知っている様な。それも結構皆好きよ」
「そうしたものなのね」
「そうよ、安心してね」
「それならね、ただね」
 留奈が考える顔になって笑顔で語るかな恵に言ってきた。
「さっき日の丸弁当のお話出たけれど」
「流石にそれは出さないからね」
「それはわかったけれど」
 それでもとだ、かな恵に言うのだった。
「白いご飯だけって栄養的にはかなり悪いのよね」
「澱粉以外ないのよね」
 かな恵も否定せず答えた。
「これが」
「そうよね」
「だからおかずがね」
「どうしても必要よね」
「脚気になるから」
 白米ばかり食べていればというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧