おぢばにおかえり
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第七十九話 残さないことその十二
「だからよ」
「それでなんですね」
「甘口なのよ」
「僕は甘口も辛口もいけますが」
「中辛も?」
「はい、どれもです」
私に言ってきまいsた。
「好きです」
「そうなのね」
「ただおソースは」
見れば結構かけています。
「かけますね」
「それいつもよね」
「僕カレーはおソース派ですから」
「おソースは絶対にかけてなのね」
「それで食べます」
「そうなのね」
「先輩はかけないですね」
私のことも言ってきました。
「そうですね」
「ええ、私はね」
そう言われるとその通りなので答えました。
「カレーには何もかけないわ」
「そうですね」
「それでね」
新一君にさらにお話しました。
「天麩羅はお醤油ね」
「大阪っておソースの場合がありますね」
「フライとかにはおソースだけれど」
それでもです。
「カレーにはかけなくて」
「天麩羅にはお醤油ですか」
「目玉焼きにもね」
そして卵焼きにもです。
「お醤油よ」
「そちらなんですね、先輩は」
「おソースも嫌いじゃないけれど」
それでもです。
「そうしたものにはね」
「お醤油派なんですね」
「そうよ、まあカレーにおソースもね」
実はこちらもです。
「嫌いじゃないわ」
「自由軒とかですね」
「難波の洋食屋さんよね」
新一君がよく言っているので私も知っています、そして私も行ったことがあります。
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