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X ーthe another storyー

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最終話 終幕その十四

「三人共まずは言わせてもらうね」
「何とでしょうか」
 封真が尋ねた。
「それで」
「うん、まずは三人共また一緒に暮らせてよかったね」
 この言葉をにこりと笑って出した。
「本当に」
「そう言ってくれますか」
「これからも仲よくね」
「はい、そうしていきます」
「絶対にね」
「それにだな」
 神威が聞いてきた。
「まだ伝えたいことはあるな」
「これからも色々あることをね」
「戦いは終わったがな」
「世界は続いていくからね」
「まだ何かとあるな」
「そうよ」 
 まさにというのだ。
「そうだからね」
「これからもだな」
「頑張ってね、ただ頑張っていけば」
「皆でだな」
「落ち着いて力を合わせてね」
 その様にしていってというのだ。
「やっていけばね」
「そうすればだな」
「きっとね」
「いい結果になるか」
「それが最善でなくても」
 そうでなくともというのだ。
「次善にはね」
「なるか」
「この戦いもそうだったね」
「星史郎さんが亡くなってもか」
「それでもね」 
 そうであってもというのだ。
「殆どの人が生きてね」
「幸せになっているな」
「そして星ちゃんもね」
 亡くなった彼もというのだ。
「自分が満足いく様になって」
「昴流さんも救えたな」
「だからいいのよ」 
 彼にとってもというのだ。
「そうなったでしょ。大勢の人が死なずに済んで」
「人間も地球も護れたな」
「皆が頑張ったからね」
「運命は変わったか」
「というか何もね」
「決まっていなかったか」
「丁さんや牙暁君が見たのは未来の一つで」
 それに過ぎずというのだ。
「本当に何もね」
「決まっていないか」
「何かが起こるのは偶然でなく必然で」
 そうしたものであってというのだ。
「死んだ人は絶対に生き返らないけれど」
「それでもだな」
「未来、運命はね」
「多くあってだな」
「何も決まってないの、だから」
 それ故にというのだ。
「これからもね」
「諦めないでか」
「やっていってね」
「そのことも伝えてくれるか」
「うん、ずっとこの世界に残っていたけれど」
 身体がなくなろうとも、というのだ。
「全部伝え終えたから」
「だからか」
「もうね」
 これでというのだ。 
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