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X ーthe another storyー

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最終話 終幕その十一

「そうしてもらったわいいわ」
「それでは」
「そしてね」
 さらに言うのだった。
「楽しんでね、私もね」
「来てくれますね」
「ええ」
 姉に微笑んで答えた。
「何時でもね」
「そうですか」
「お仕事もあるけれど」
 表のそれがというのだ。
「これからはね」
「わらわのところに来てくれて」
「何でもね」
「わらわが言えば」
「私の出来ることなら」
「そうですか」
「だから頼って、いいわね」
 こう言うのだった。
「これからは」
「それでは」
 丁は微笑んで頷いた、そうしてだった。
 姉妹は寄り添い合った、だがここでもう一人の丁が言ってきた。
「わらわとしては好ましくないが」
「今の状況は」
「そなたが笑っているからよい」
 こう丁に言うのだった。
「そうであるならな」
「そうですか」
「世界を滅ぼせなくなったが」
「わらわが笑顔でいるならば」
「よい。それでだが」  
 さらに言うのだった。
「暫くしたら宴も終わる」
「飲んで食べているそれが」
「そうなればな」
「それからですね」
「皆あれを見るぞ」
 公園の真ん中にある大樹を見て話した、まるで公園の象徴そしてそこを司る様にして優しくかつ確かに立っている。
「あの木をな」
「あの木は確か」
「あの二人が、であるな」
 今も一緒にいる神威と小鳥を見て話した。
「そうなるな」
「そうですね」
「その木をな」
「皆で見ますか」
「そうなる、あの木は全てと言っていい」
「この世の」
「言うなら世界樹じゃ」  
 こうも言うのだった。
「神話にあるな」
「北欧の」
「無論実際には違うが」
「それでもですね」
「今の我等にとってはな」
「その様なものですね」
「これからも育ちかつあり続ける」
 もう一人の丁も木を見ている、そのうえでの言葉だ。
「まさにな」
「人間そして地球ですね」
「それになる、その木をな」
「見て」
「優しい笑顔になり名」
「それぞれ守るべきものを守ろうと思う」
「力を合わせてな」
 丁に笑顔で話した。
「そうなる、だからな」
「わらわ達もですね」
「見よう、わらわはそなたの笑顔が好きじゃ」
「何よりも」
「だから笑える様にじゃ」
 その様にというのだ。 
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