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X ーthe another storyー

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最終話 終幕その一

                最終話  終幕
 丁にだ、天の龍達は話していた。
「ではこれからな」
「公園行ってきますわ」
「そしてバーベキューをします」
「皆で飲んで食べて」
「そうして楽しみます」
「ここにいる皆さんが出ますので」
「丁様も」
 こう言うのだった、
「いらして下さい」
「時には議事堂を離れましょう」
「お力で動けますし」
「それならです」
「出られますね」
「ほな今からです」
「行こう、公園にな」
 こう言う、そして。
 神威は小鳥が持ってきた車椅子を見てだ、丁に話した。
「こうしたものもある」
「車椅子ですか」
「これに乗ってな」
「わらわもですか」
「外に出よう」
「嘘の様です」
 丁は静かな声で述べた。
「童が外に出られるなぞ」
「出ようと思えばだ」
「それならですか」
「出られる、だからな」
 それでというのだ。
「今からだ」
「ここにいる皆で、ですね」
「バーベキューに公園の景色をな」
「楽しむのですね」
「場所は俺達がよく遊んだ公園だ」
「凄く大きな木があるんです」
 小鳥も丁に話した。
「そこに今から皆さんで行きまして」
「飲んで食べてですね」
「景色も楽しみます」
「思えばです」
 丁は小鳥の話も聞いて言った。
「わらわが食事や景色を楽しんだことはです」
「なかったですか」
「そうでした」 
 こう言うのだった。
「これまでは。ですが」
「はい、これからはです」
「外にも出てですね」
「楽しみましょう」
「そうですか、では」
「僕が車椅子を持たせてもらいますので」
 玳透も丁の傍から言ってきた。
「そうしますので」
「安心してですね」
「車椅子に乗られて」
 そのうえでというのだ。
「外出して下さい」
「私達も一緒ですので」
「お世話させて頂きます」 
 緋炎と蒼氷も一緒だった。
「是非共」
「お食事やお飲みものも持って来ます」
「有り難いです、それでは」
 さらに言うのだった。
「今からですね」
「行こう、おそらくだ」
 神威はさらに話した。
「封真達もいる」
「公園にですね」
「実は学校で言われた」
 その封真にというのだ。 
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