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星河の覇皇

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第八十五部第五章 北京宣言その十

「政策、国益を求めてとね」
「言えますね」
「はっきりと」
「そうですね」
「それに今回は中央政府と対するけれど」
 それでもというのだ。
「やはり集権派としてはね」
「中央政府の権限は認めますね」
「それは」
「左様ですね」
「ええ、分権派以上にね」
 そうするというのだ。
「普通にね」
「そうされますね」
「これからも」
「今回は対しますが」
「それでもですね」
「そうするわ」 
 実際にというのだ。
「国益の為にね」
「全ては国益ですね」
「日本、我が国の」
「我々は日本政府の者です」
「それならですね」
「日本の国益を求めますね」
「そうよ、国益を求めない政治家や官僚は存在意義はないわ」
 そうした政治家や官僚はというのだ。
「もうね」
「その二十一世紀の野党の政治家ですね」
「まさに彼等ですね」
「彼等は国益なぞ考えていませんでした」
「自分のことしか考えていませんでした」
「極左の考えかというと」
 その実はというのだ。
「違っていたわ」
「極左と思えばですね」
「実は自分のことしか考えていなかった」
「頭にあったのは私利私欲のみ」
「市民のことは考えていませんでしたね」
「日本のこともね」 
 つまり国益もだ。
「考えていなかったわ」
「左様でしたね」
「二十世紀後半の野党もでしたね」
「何でも反対で」
「国益なぞ考えず」
「頭にあるのは自分のことだけだったわ」
 伊東は看破した。
「まさにね」
「そうした政治家になってはいけない」
「官僚も然りですね」
「そしてですね」
「原則もですね」
「政治家は時としてね」
 国益、今話しているそれの為にはというのだ。
「その原則、政党のそれもよ」
「置いておいて」
「そして国益を求める」
「そうするものですね」
「私達は今は外交でそれをしているけれど」
 それでもとだ、伊東はさらに話した。
「これは内政や貿易でも同じよ」
「即ち全ての政治の分野で、ですね」
「原則は原則であり」
「守るものでありますが」
「大事なのは国益ですね」
「それ次第ですね」
「原則にこだわって国益を得られない」
 そうなればというと。 
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