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星河の覇皇

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第八十五部第五章 北京宣言その九

「そして政策が的中すればね」
「国を発展させる」
「そうなりますね」
「どの国でも」
「実際に起こっていますね」
「そうよ、ただね」
 ここで伊東はこうも言った。
「自分達の政策を行っていることはね」
「それが国益を求めるものでも」
「それでもですね」
「矛盾していますね」
「そう、矛盾しているわ」
 このことは事実だというのだ。
「やはりね」
「左様ですね」
「やはりそれは矛盾していますね」
「我々の今の外交は」
「そう言わざるを得ないですね」
「ええ、それはね」 
 どうしてもというのだ。
「野党も言っているわね」
「こうして集権派が中央政府に対しているのか」
「そうしているのか」
「早速言ってきていますね」
「そうですね」
「国益を求めればね」
 それはというのだ。
「当然のことでもね」
「それでもですね」
「矛盾は事実で」
「分権派も言いますね」
「当然として」
「選挙ではそれが争点になるわ」
 政策のそれにというのだ。
「間違いなくね」
「外交ですね」
「その矛盾」
「集権派なのに中央政府に対している」
「そのことが」
「原則に反するとね」
 集権派の政策のそれにだ。
「言われるわね、ただそれはね」
「他の国も同じですね」
「今の連合各国の殆どが」
「集権派でもです」
「この北京星系に集まってです」
「宣言に参加しようとしています」
「政治家、政党は国益を求めるものよ」
 その国のそれをというのだ。
「それを突き詰めていくとね」
「今回の様にですね」
「中央政府と対することもありますね」
「集権派でも」
「国益の為なら」
「分権派でも中央政府に近付くこともあるし」
 それにというのだ。
「実際にそうしたこともあったわね」
「連合の歴史では」
「そして我が国でも」
「そうしたことはありました」
「政策によっては」
「国益を求めるなら」
 それならばというのだ。
「政治の世界では原則はね」
「時と置かれる」
「国益が優先されるので」
「それでそうなりますね」
「そうよ、それで野党に言われても」
 分権派である彼等にというのだ、伊東は元々学者であるがその学者の顔で周りに対してさらに話した。 
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