新オズの臆病ライオン
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第十幕その十二
「何かとね」
「違うね」
「同じものでもね」
「数が違うとだね」
「そうよ、そうなるから」
だからだというのです。
「私も注意しているのよ」
「そうしたことにだね」
「そうなのよ」
こうしたお話をしてでした。
皆で自然公園を観て回って夜はお食事会となりました、とあるレストランに入ってそこでギリキンの食材を使ったフルコースをいただきますが。
そのお料理を食べてです、ドロシーは言いました。
「どれもね」
「美味しいです」
バラが応えました。
「オートブルから何から何まで」
「そうよね」
「今日もです」
バラはさらに言いました。
「最高のおもてなしですね」
「満足してくれているのね」
「はい」
そうだというのです。
「凄く」
「僕もです」
バド王も言ってきました。
「満足しています」
「私もですよ」
フラウ王女もでした。
「凄くです」
「それは何よりよ」
「満足していて」
それでというのです。
「幸せです」
「幸せなのね」
「明日も楽しみになってきたわ」
ジクシー女王も言いました。
「これはね」
「期待してくれているのね」
「不思議ね。楽しんだ後は」
それからもというのです。
「もっと楽しみたくなるから」
「それが人間というものだね」
こう言ったのは魔法使いでした。
「全く以てね」
「人間なのね」
「うん、楽しんでね」
そうしてとドロシーにお話します。
「そこからさらにね」
「楽しみたくなるのね」
「もう満足と思って」
そしてというのです。
「満足したままでいたいんだよ」
「そうしたものなのね」
「だからね」
ドロシーにさらにお話するのでした。
「明日もね」
「楽しむといいのね」
「そうだよ」
ティーボーンステーキを食べつつ言うのでした、今回皆が食べているコースのメインディッシュはそれです。
「私達はね」
「では今回の会議も」
「このまま最後までね」
「楽しめばいいわね」
「そして楽しんだ後で」
それからのこともお話する魔法使いでした。
「あらためてね」
「他のことを楽しむのね」
「そうすればいいよ」
「そういうことね」
「うん、楽しみが尽きない国だからね」
こうも言う魔法使いでした。
「オズの国は」
「どんどん何時までも」
「楽しんでいこう」
「楽しみに飽きない国だしね」
臆病ライオンもステーキを食べつつ言ってきました。
「だからだね」
「そういうことだよ」
「それじゃあね」
「皆で楽しんでいこう」
魔法使いはステーキを食べながら言いました、そしてデザートまで食べてです。
皆満足しました、その満足の後でさらに楽しんで満足することはもう決まっていました。
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