ドリトル先生とラーメン
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第九幕その十一
「文化もでね」
「それが江戸時代も続いてたし」
「江戸、今の東京に幕府が置かれても」
「西の方は西の方で」
「地域色が強かったから」
「江戸幕府も分権体制だったね」
この政権もというのです。
「幕府だけじゃなくて」
「三百以上の藩があって」
「それぞれが国みたいで」
「独自性が強くて」
「文化もだったね」
「それで江戸と大坂も全く違っていて」
その文化がというのです。
「それでね」
「そのうえでだよね」
「食文化も分かれて」
「独自性が出来たね」
「そうなんだ、おうどんやお蕎麦でもわかったよ」
こうしたことがというのです。
「そしてひいてはね」
「ラーメンでもだよね」
「関西のラーメンは薄口醤油で」
「関東はお醤油」
「濃いね」
「そうなっているね、そしておかずにしない」
東の方ではというのです。
「そこも違うからね」
「全くだね」
「東の方だとね」
「西と違って」
「ひいては先生とも」
「インスタントラーメンだって」
こちらのラーメンもというのです。
「ご飯のおかずにするね」
「ごく普通にね」
「そのまま食べる時もあるけれど」
「お酒のおつまみにすることも」
「けれどおかずにもするよ」
「そうするから」
それでというのです。
「その違いも学べてるよ」
「今回のアンケートだと」
「ラーメンはどうして食べているか」
「そのことを」
「ラーメンをおかずにすることに驚いている人もね」
まさにそのことをというのです。
「いるよ」
「日本の西以外の人だと」
「同じ日本人でも」
「そうなるのね」
「そうなんだ、それと豚骨スープは」
今度はこのスープのお話をしました。
「厳格なムスリムの人だと」
「避けるね」
「実はムスリムの人ってアッラーに謝罪して食べる人もいるけれど」
「豚肉にしても」
「その辺りは柔軟性があるけれどね」
「けれど厳格に守ると」
イスラムの戒律をです。
「やっぱりね」
「よくないからね」
「イスラム教では豚肉禁じているから」
「それなら豚骨だってね」
「食べられないよ」
「そうだからね」
そうした戒律だからだというのです。
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