星河の覇皇
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第八十五部第四章 メキシコの思惑その四十五
「かなり違う、知恵はその次だ」
「むしろですね」
「三番目となりますね」
「左様ですね」
「そうなりますね」
「それが政治だ」
政策も然りというのだ、問題を解決する。
「やはりな」
「予算があり」
「そしてですね」
「人手もあれば」
「問題は解決出来ますね」
「そうなることが多いですね」
「組織の弊害を改革したいならな」
この場合はというと。
「同じ考えの者が多いとな」
「いいですね」
「選挙に勝ち」
「それで大勢になれば」
「それでだ」
まさにというのだ。
「その改革もだ」
「出来ますね」
「その弊害を担う者達が反対しても」
「それでもですね」
「数があるとな」
それでとうのだ。
「とうかなる、そして反対派の大したことのない者達はな」
ガラサは彼等のことも話した。
「予算といったが」
「お金ですね」
「買収ですね」
「それで黙らせたりこちらにつかせられますね」
「それが出来ますね」
「よくある話だ」
これもというのだ。
「敵でも数合わせの様な者はだ」
「お金を送れば」
「それで静かになるかこちらにつく」
「そうなりますね」
「左様ですね」
「工作だ」
買収というそれだというのだ。
「それを使えばな」
「それで、ですね」
「敵を弱めることが出来ますね」
「ここでもお金ですね」
「やはりそうなりますね」
「そうだ、金の使い方は様々だ」
政治におけるそれはというのだ、その世界にいるからこそ熟知していてそれで言っている言葉である。
「だからな」
「こうした時にも使う」
「工作にも」
「そして、ですね」
「そのうえで、ですね」
「ことを進めるのだ」
組織の改革もというのだ。
「だからな」
「やはりですね」
「まずは予算と人手ですね」
「その二つが重要ですね」
「そうだ」
ガラサの言葉は変わらなかった。
「それがない場合に知恵が必要となる」
「予算と人手がない分を補う」
「その時に知恵が必要ですか」
「若し予算と人手があれば不要」
「そうなりますか」
「連合軍を見るのだ」
ここで言う連合軍というのは中央政府軍だ、圧倒的な物量を誇ることで知られているこの軍隊のことだ。
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