| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

焼き鳥ハイスクールD×D ~ ちょいワルホスト系に転生した男 ~

作者:ラドゥ
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

妹が産まれるようです。

 
前書き
投稿です。


ていうかこれがにじファン時代の最後の一話になります。


それでは暇つぶしにでもどうぞ。 

 


こんにちわ、ライザー・フェニックスだ。六歳になったぜ!

あの呂布を眷属にした後、俺は父上に初めての眷属となった呂布のことについて話にいった。確かに呂布の正体がばれたらまずいけど、父上にとっては彼女は自分がいない間に急に現れた正体不明の少女にすぎないからな。

父上は俺の話を聞いて、流石に驚いたが、初代様の意思ということで魔王様に報告はしないでくれるそうだ。感謝感謝。

ただ、父上に「正体を隠すなら呂布という名は目立ちすぎないか?」というご指摘をうけて、彼女に改名するようにいってきた。

それは盲点だったな。確かに呂布奉先という名前は、ちょっと人間に詳しければすぐにわかるほど有名だから、少なくとも注目は集めてしまうだろう。

それで俺が呂布の名前をつけることとなったのだが、これには悩んだ。なにせ俺は前世あわせてなにかに名前をつけたことなどないのだから。そんな俺が他人の、しかも自分の眷属で、女の子(ここ重要!)の名前をつけることになったのだから、変な名前をつけるわけにはいかないからな。

そして悩みに悩んだ結果、彼女の名前は『(れん)』となった。

名前の由来は俺たち兄弟の姉貴分であるレーレンの名前から一部とってみた。それに漢字を当てて(れん)となったんだけど……自分で考えたはずなのになぜか思考を誘導された気がするのはなんでだろうな?まあ別にいいけど。恋も気に入ってくれていたみたいだし。

それから約一年。俺の訓練に恋が加わったのだが……呂布のスペックまじ半端ない。俺のほうが訓練を積んでいるはずなのに、明らかに体術だけなら俺より上なんですけど。まじ自信なくすわ…。

まあ、魔力なら俺のほうが上だけどなぁ。俺はそっち優先で鍛えたほうがいいのかもしれない。…追い抜かれないように頑張ろう。

まあ、そんな俺の特訓事情はまたの話にしよう。今回俺は、父上と兄二人。この三人と一緒にとある場所に来ている。

その場所とは、冥界の首都にあるとある大病院。

なぜ俺たちがこんな所にいるのかというと、今日妊娠した母親の体調が急変し、この病院に運び込まれたからだ。



















病院の手術室前。その部屋の前に四人分の人影があった。

その中の一人、我が父君、『ラウル・フェニックス』は、いつもの落ち着いた雰囲気はどこへやら、手術室の前の廊下をいったりきたりしながら、そわそわしていた。そんな父上を、長兄であるルヴァル兄上がいさめる。

「父上、少し落ち着いてください。みっともない」
「まぁまぁ、兄上。こればかりはしょうがないって」

そういってルヴァル兄上を宥めているのは、『ローウェル・フェニックス』。

自分の知らないことはどんな手を使っても調べなくちゃ気がすまないほどの知りたがりで、趣味は人脈作りと、どこぞの仲良しグループの軍師のような趣味を持っている。

将来はメディア関係の仕事に就きたいらしい。

ローウェル兄上は言葉を続ける。


「なにせ、医師の診断じゃ、かなりの確率で女の子らしいし。父上たちが女の子を欲しがってたのは知ってるだろう?」
「それは、まあな…」
「というか兄上も、父上のことはいえないだろうに。さっきから貧乏揺すりして」
「なっ!?」

ローウェル兄上の言葉に真っ赤になるルヴァル兄上。

そうなのだ。ルヴァル兄上は表面上は冷静に見えていたが、さっきから足をがくがく揺らして、誰が見ても苛立っているように見えた。兄上は家族第一な人だから、母上が苦しんでいる時になにもできない自分が嫌だったのだろう。…だからといって、それを態度にだすのは正直やめてほしいが。

ちなみに、レーレンと恋はここにはいない。

レーレンはフェニックス家全員が外出するのに、自分までいくと誰もいなくなってしまうので、自ら留守番をしており、恋とネネもレーレンと一緒にいる。

恋は、行きたそうな目でこちらを見ていたけれど、帰りにお土産に菓子を買ってくるといったら、素直に留守番することを承諾した。我が眷属ながら現金なやつだ。

使用人たちに迷惑をかけないか心配だが、まあ大丈夫だろ。あいつ、なぜかレーレンに妹のように懐いてたからレーレンのいうことなら素直に聞くだろうし。レーレンも妹分ができて満更でもなさそうだったしな。

そんな風に俺が自分の眷属について悩んでいると、手術室のランプが消え、中から母上の出産を手助けしてくれていた主治医の先生と、移動式のベッドに横たわっている母上、『レイラ・フェニックス』。そしてその枕元には産まれたばかりの赤ん坊がいた。

「レイラ!」
「母上!」

よほど心配だったのだろう。母上の姿が見えた途端に二人はベッドへと駆け寄る。俺とローウェル兄上もそんな二人の様子に苦笑しながらも、その後をおった。

そんな俺たちを、出産で疲労したのか、儚げな、しかし難事をやりきった満足げな笑みで母上は出迎える。


「大丈夫か、レイラ?痛いところは?苦しいところはないか?」

そんな心配性な父上に、母上は今度は呆れたような顔をする。

「もうこれで四度目の出産ですよ?疲れはしましたけれど、大丈夫にきまってるでしょう?」
「それはそうかもしれんが…」
「それよりあなた。この子を抱いてくださいな」

そういって、母上は赤ん坊のほうに視線をやり、父上に抱きあげるように促す。

すると、主治医の先生が、丁寧に赤ん坊を抱き上げて父上へと差し出す。

「おめでとうございます、ラウル様。かわいらしい女の子ですよ」
「う、うむ……」

父上は先生から壊れ物を扱うかのような慎重さで赤ん坊をうけとった。俺たちはその赤ん坊に近寄り顔を覗き込む。

それを見てローウェル兄上が一言。

「へー…なんかサルみたいだな?」
「いや、産まれたばかりの赤ん坊ってだいたいこんな感じだからな?」

というか本音で話しすぎじゃないですかローウェル兄上。そういうのはもっとオブラートに包みなさいよ。…まあ確かにサルみたいだけどさ。

俺は赤ん坊を優しい笑みで見つめていた父上に尋ねる。

「もう、名前は決めてるんですか、父上?」

まあ、俺はもう名前を知ってるんだけどな。一応訪ねておこうかと思って…。

そんな俺の問いに、父上は「うむ」と頷くと、俺の妹となる赤ん坊の名前を発表した。










「この子の名前はレイヴェル。『レイヴェル・フェニックス』だ」

俺の予想通りの名前を。

こうして、未来の原作主人公。兵藤一誠のヒロインである、レイヴェル・フェニックスが誕生した。

俺はやすらかに父上の腕の中で眠るレイヴェルを見て、こう思った。









もしレイヴェルを泣かしたら、たとえ原作主人公であろうと灰にしてやろうと……。



ちなみに後でローウェル兄上に聞いたところによると、この時の俺の目は、本気で怒った母上やレーレンと同じように殺気に満ちた目をしていたという。





てへ☆


 
 

 
後書き
これでにじファン時代のは完全に投稿しました。…ていうか忘れててマジすんませんしったー!!(土下座)


あと、迷惑をかけといてなんですが、次の話を書く前にちょっとしたアンケートをとりたいので協力してくれると嬉しいです。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧