英雄伝説~灰の騎士の成り上がり~
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エピローグ(トールズ生徒(一部))
前書き
エピローグですが少し変更して、”リィン”のエピローグは紅き翼・協力者の時に出します。
<誠心の貴族> パトリック・T・ハイアームズ
<金蘭なる令嬢> フェリス・フロラルド
パトリックはトールズ卒業後父の名代を務めつつ、他州の貴族達や政府の繋ぎ役として奮闘し、エレボニアの復興に貢献した。フェリスはトールズ卒業後、故郷オルディスに戻り、実家が経営している高級服飾店の支配人を務めつつ、他国にも赴いて他国のデザインを学びつつ、その国でしか生産されていない生地等を仕入れのルートを確保していくつもの新たな服の開発に貢献した。後に二人は実家同士による縁談で結婚した。パトリックはリィン、フェリスはアリサやジョゼットとそれぞれ夫婦揃って身分や国境を越えた友人関係を大切にした。
子宝にも恵まれ、後にパトリック達とリィン達の交流によってパトリックとフェリスの三男はリィンとエリスの長女に一目惚れした。”三男”であった自分の”三男”がかつての初恋の女性の娘に惚れた巡り合わせに苦笑を浮かべつつも身分差に加えて過去の大戦によってエレボニアはメンフィルからの信頼を地の底まで落としてしまった関係でメンフィルの上層部達がエレボニアの上流階級や政治関係者を見る目は厳しい事からその恋が報われる事は非常に厳しく、諦める事をパトリックは三男に説いたが、三男は決して諦めず、リィン達やメンフィル帝国にリィンとエリスの長女を妻として迎える事を認めてもらう手段としてメンフィル帝国で活躍する為にディル=リフィーナにあるメンフィルの本国の訓練兵になり、訓練兵卒業後はそのままメンフィル帝国軍に入隊した。
そして入隊から僅か半年後に勃発した様々な勢力と連合を組んだメンフィル帝国とマーズテリア教を筆頭とした光陣営との大規模な宗教戦争にもメンフィル帝国軍の部隊長の一人として参戦し、マーズテリア教の枢機卿の一人を討つという大手柄を挙げ、その戦功をシルヴァンの代わりに評したリフィアに褒美としてリィンとエリスの長女を妻として迎える許可の嘆願をし、その嘆願にリフィアが応じた事で三男はリィンとエリスの長女にプロポーズした。
プロポーズをされたリィンとエリスの長女は元々今までの交流で三男の事を好意的に見ていた事に加えて自分との結婚の為に三男の祖国エレボニアではなく、長女の祖国メンフィルの軍人になり、戦争で活躍した自分への想いの強さに心打たれた長女は三男のプロポーズを受け入れ、三男の妻として嫁いだ。なお、この快挙に誰よりも喜んだのはパトリックで、二人の間に生まれた孫達を他の子供達や孫達以上に可愛がり、周りの者達を呆れさせたという………
<緑の女神> エーデル・ブルーメ
トールズ卒業後、トワ達もかつて利用した事があるラマール旧道沿いの休憩ロッジの支配人として働き、訪れる客達に実家の荘園にて栽培された野菜を使った料理を振舞った。その翌年、『エレボニア総督』であるリィンが復興を終えたアルスターの視察の帰りにエーデルが働いている休憩ロッジにお忍びで寄った。大切な後輩の一人にしてかつて部長を務めていた部活の後輩の一人であるセレーネにとって大切な婚約者であるリィンの訪問と宿泊だったので、エーデルは特別に一人でリィンを接待したが、リィンと共に呑んだ酒がロッジの関係者の手違いによってロッジがカップルや夫婦にのみ特別に提供している僅かに欲情効果が含まれている酒だった為、その酒を大量に呑んでしまった二人は”一夜の過ち”を犯してしまう。
”一夜の過ち”の翌朝、土下座をして謝罪するリィンにロッジ側の手違いが原因で起こってしまった事なので気にする必要はなく、お互いに忘れる事をエーデルは提案したがリィンは責任を取る事を譲らず、一般的な貴族の女性としての常識もあるエーデルもリィンの申し出を断り切る事ができず、正式にリィンとの交際を始め、後にリィンの妻にして”使徒”の一人としてもリィンを永遠に支える事となる。”一夜の過ち”で始まった交際だったが、エーデルはリィンとの交際で徐々にリィンに対しての想いが強くなり、結婚する頃にはリィンと結ばれる他の女性達にも負けない深い愛をリィンに抱いていたという。
父の”八葉”と母の周囲の者達を癒す心を受け継いだその子達は、それぞれ執事やメイドとして主に仕え、全員主からの求愛によって主と結ばれ、その中には一国の王もいたという。
また、”神格者”となったリィンの”使徒”になった事で若さを保ちつつ永遠を生きる身となったエーデルは、リィン達の人脈による精霊や魔術師、エルフ達の協力を得て長い年月をかけて荒廃した大地に緑を戻す活動をして荒廃した大地に緑を戻し、その緑を戻した大地の中にはかつて”塩の杭”によって国土の大半が”塩”と化したノーザンブリアも含まれていた。”塩”と化した国土に緑を戻したエーデルはノーザンブリアの人々から”緑の女神”と称えられ、後にノーザンブリアを始めとしたエーデルの活動によって緑を取り戻した大地に住む人々によって作られた空の女神を崇める七耀教会に次ぐ規模の宗教団体が崇める女神として信仰されることになる………
<呪縛解けて前へ> ヒューゴ・クライスト
ヨルムンガンド戦役後、トールズの学生として復帰しつつも、旧帝国政府による国家総動員法に実家のクライスト商会が協力した事で失ってしまった市民達の信頼回復の為の謝罪活動や政府とは別の賠償等も行っていた。トールズ卒業後、実家のクライスト商会の専務に就任し、クライスト商会の立て直しに大きな貢献をした。その立て直しの裏には、商売に対して正反対の考えを抱いていた事から何度も反目し合っていたトールズの生徒であり、トールズ卒業後はクロスベルの商工会に就職したベッキーの多大な協力があったという。後に夫婦となった二人はクライスト商会といくつもの小規模商店を結ぶネットワークを作り、経済の発展に大きく貢献したという……
<灰の聖女> ロジーヌ
トールズ卒業後、トマスの従騎士としての任務に戻ったが、リィンとの協力関係を結びたい考えを持つトマスの指示によってリィンとの連絡役の為にヘイムダルの大聖堂に務める事となる。教会も一枚岩ではなく、中には騎神を軍事活用して”英雄”になり、更には古代遺物の所有を巡って微妙な関係であるメンフィル帝国に所属しているリィンの存在を危険視している派閥もある事に胸を痛めつつも、連絡役を務めながら教会とリィンを含めたメンフィル帝国の対立が起こらない事を祈り続けたがその祈りは届かず、リィンがエレボニア総督の任を終えてクロイツェン州統括領主に就任する合間の時期に僧兵庁の指揮下にして星杯騎士団に対抗するための隠密僧兵部隊によるリィンの暗殺計画が実行された。
しかし、過去の経験から宗教組織である七耀教会を常に警戒しているメンフィル帝国は諜報員に加えて斑鳩の”忍び”達にも教会の動きを常に監視させていた事から、リィンの暗殺計画は最初から把握されており、暗殺計画の実行の日、リィン本人やリィンの周りに伏せられていた圧倒的戦力によってリィンの暗殺を目論んだ総員を投入してまで暗殺計画を実行しようとした隠密僧兵部隊はリィン達に蹂躙され、その結果7割は戦死し、部隊を率いていた副長は片腕を失うという散々な結果になり、暗殺計画は失敗してしまった。その迎撃戦力には事前にリィンから暗殺計画を知らされたロジーヌを通じて教会とメンフィルの全面戦争を防ぐ為に星杯騎士達も参加しており、その中にはトマスを始めとしたリィンとの縁がある星杯騎士達やロジーヌも含まれていた。
暗殺計画の阻止後、首謀者達は全員メンフィル帝国に引き渡された後一人残らず処刑され、隠密僧兵部隊は解体させられた後生き残ったメンバーは地方の教会への務めという形で散り散りに左遷の身となり、隠密僧兵部隊直属の僧兵庁は対抗組織である星杯騎士団に併合されてしまう事になってしまった。
同じ七耀教会の所属の星杯騎士がリィンの暗殺を防ぐ戦力として加勢した事によってメンフィルと七耀教会の全面戦争は避けられたとはいえ、教会の一部の派閥が原因で落ちてしまったメンフィルの信用を取り戻す一環としてトマスはトールズ時代からの親交が続いていたロジーヌをシュバルツァー家専属の神官にする事をメンフィルに提案し、様々な思惑の関係で守護騎士との繋がりがある星杯騎士がリィンの傍にいる事はリィンやメンフィルにとっても都合がいいと判断したメンフィルもトマスの提案を受け入れた事によって、ロジーヌはトマスの従騎士としての籍を残した状態でシュバルツァー家専属の神官に就任した。
その就任によってリィンとの関係も近くなった事でロジーヌはリィンに想いを寄せるようになり、後にリィンの妻の一人として嫁ぎ、またリィンの”使徒”の一人としてもリィンを支える事となる。主を支える為に自ら神格者となったペテレーネとの境遇が似ている事から、ロジーヌの強い要望によってロジーヌがシェラザードとティオ以降長らく取っていなかったペテレーネの3人目の直弟子となり、ペテレーネから愛する人を支える聖職者としての心得を学び、リィンの側近の一人としてもリィンを支えたという。聖職者でありながら心から愛する主を懸命に支えるその姿にペテレーネを重ねた者達も少なくないという………
後書き
今回のエピローグでも驚いたと思いますが、エーデルに加えてロジーヌまでリィンのハーレムの一員に(汗)
そして何気にパトリックの三男がとんでもない活躍をww
それと既に気づいている方達もいると思いますが、久しぶりにシルフェニアの18禁版を更新しています。カップリングは灰の騎士の成り上がりの完結後のリィン×アリサと、リィン×シャロン→シャロン&アリサですので、興味が抱けば読んでみて下さい。なお、18禁版は明日か明後日にも更新する予定です。
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