英雄伝説~灰の騎士の成り上がり~
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エピローグ(灰獅子隊・その他)
前書き
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
<闇の白い花> プリネ・カリン・マーシルン
ヨルムンガンド戦役後、自らの申し出によりエレボニアのメンフィル帝国の大使に就任し、メンフィル帝国の大使としてエレボニアとの外交を一手に引き受ける事となる。エレボニアが敗戦国の立場でありながら、メンフィル帝国との交渉の際に理不尽な対価をメンフィル帝国から求められる事が無かったのもプリネのメンフィル本国との交渉や調整によるものと言われ、後世でのエレボニアの歴史書ではエレボニアの復興や発展の(かなめ)の一人となったエレボニアの恩人にして偉人として記され、エレボニアの人々からも称えられる事となる。
なお、レーヴェが”神格者”になるとプリネはレーヴェの”使徒”になり、二人は永遠に共に幸せに生き続ける事となる。そして二人の間に産まれてきた子供達は皆、優秀な剣士へと成長し、それぞれゼムリア大陸やディル=リフィーナでその名を轟かせる事となる。二人の結婚式の前日まで渋い顔をしていたエヴリーヌであったが、結婚式当日では笑顔で心からの祝福をし、レーヴェや周りの者達を驚かせたという………………
<優雅なる仔猫> レン・ヘイワーズ・マーシルン
ヨルムンガンド戦役後もメンフィルの皇女として活動し続け、多忙なレンであったが必ず1ヵ月に1回はヘイワース家に顔を見せていた。3年後メンフィルとクロスベルのある思惑の関係により旧共和国の首都の名門高等学校であるアラミス高等学校に留学する。留学当初レン本人は学園では目立たないようにするつもりでいたが、レンを知る者達からはそれだけは絶対無理だと称されていたように、編入試験トップ、可憐な容姿、優雅な振る舞い等の様々な要素が逆効果になって、目立つ存在となり、それらが原因で起こった様々な複雑な事情によって生徒会長に就任する事となる。
そして、旧共和国領で活動していたとあるマフィア組織が起こした大事件に巻き込まれて窮地に陥ってしまい、その大事件で自分のように偶然大事件に巻き込まれ、窮地に陥っていた自分を助けてくれたリィンを意識するようになり、後にその意識が恋である事を自覚したレンは幼い頃の自分のトラウマの原因となった場所である”楽園”の元娼館を建て直して今はリゾート地のヴィラとなった建物の客室でリィンに想いを告げた後結ばれる事となり、リィンの妻にして使徒の一人として、リィンを永遠に支えていくこととなる。レンが産んだ子供達は皆リィンの剣術の才に加えてレンのような類まれな才能を持っており、優しくも悪戯心がある母レンの教育によってメンフィル帝国を栄えさせる重要な人物へと成長したという。
なお、プリネ同様可愛がっていた妹であるレンが想いを寄せる男性となったリィンはレーヴェのようにエヴリーヌから嫉妬される立場となり、その事がリィンとレーヴェが親しくなる切っ掛けになったという………
<風御前> オリエ・ヴァンダール
ヨルムンガンド戦役後、正規軍の立て直しの為に正規軍の武術総師範の任命を受けて正規軍を指導する夫マテウスの代わりに、ヴァンダール流の師範として門下生達を指導し、時には王宮や士官学院に請われて新兵達や士官学院生達の指導を手伝った。普段はお淑やかな性格ではあるが、稽古になると容赦のない一面を見せるオリエはマテウスよりも恐れられたという…………
<”神速”の鉄騎士> デュバリィ
<”魔弓”の鉄騎士> エンネア
<”剛毅”の鉄騎士> アイネス
ヨルムンガンド戦役後はメンフィル、エレボニア、旧共和国領の都会から離れた領土やあまり人に知られていない秘境、小さな集落を回ってそれぞれが抱える悩みや問題を解決したり権力者が権力を悪用して民達に対して悪事を働いていれば成敗等をしていた。そしてデュバリィにとって初めての弟子であるエリスとリィン達の結婚式を見届けたデュバリィ達はメンフィル本国にて”闇の訓練所”の主であるミラによる修行を受けてそれぞれ自らの力で”神格者”に至り、主であるリアンヌを永遠に支えていくこととなる。自分達と同じように永遠を生きる身となったエリスやリィン達との交流も定期的に行い、有事の際は主であるリアンヌと共にリィン達の力となった。また、メンフィルとマーズテリア教を筆頭とした光陣営による大規模な宗教戦争でも数多くの功績を残した。優れた能力を持つ彼女達にはメンフィル以上の待遇を用意した上での多くの仕官の誘いがあったがそのすべてを断り、永遠にリアンヌに仕える騎士を貫くその生き様に後世では騎士の鏡として、多くの騎士達の目標になったという………
<裏解決屋> ヴァン・アークライド
<剣の乙女> エレイン・オークレール
ヨルムンガンド戦役後、旧共和国領でエレインは遊撃士としての活動を、ヴァンは裏解決屋としての活動をそれぞれ再開した。表社会だけでなく裏社会の人間とも交流を持つ事でギルドからもマークされているヴァンと遊撃士であるエレインとの交流はエイドスとオリヴァルト王子発案による親睦会を最後に途切れたが、旧共和国領で活動を活発化し始めたとあるマフィア組織が関わる事件をきっかけに再び二人は様々な形で交流し、時には共闘し、時には敵対し合う事もあった。そして旧共和国領で起こった様々な大事件を乗り越えた二人は二人が再び交流を始める切っ掛けとなった依頼をする為にヴァンの元に訪問し、その後”押しかけ助手1号”となった約8年も年下の女性と共に結ばれる事となる。高等学院時代かつてヴァンと約束したが叶えられなかった場所であるミシュラム・ワンダーランドで結婚式を挙げ、多くの仲間達に祝われたウエディングドレスを身に纏ったエレインは自分と同じようにウエディングドレスを身に纏った自分とヴァンが再び交流を始める切っ掛けにもなったヴァンの”押しかけ助手1号”である女性と共に嬉し涙を流しながら幸福に満ちた笑顔を浮かべていたという…………
<白銀の剣聖> シズナ・レム・ミスルギ
ヨルムンガンド戦役後、侍衆”斑鳩”はメンフィルと交わした”主契約”によってメンフィルの”裏の協力者”として、ゼムリア各地での諜報活動やメンフィルの要人の影からの護衛、メンフィルの”裏の戦い”の担当等メンフィルを陰ながら支えていくこととなる。シズナも弟弟子であるリィンの成長を楽しみにしながら、斑鳩を率いる者としての務めを果たしつつ、定期的にリィン達との交流をしたり、ヴァンの裏解決屋としての仕事を手伝ったり等自己流の羽休みをしていた。そしてリィンがエレボニア総督の任を終える頃になるとリィンの剣士としての力量は出会った時と比べると飛躍的に成長していた事で決着のタイミングであると悟ったシズナはリィンと文字通り互い命懸けの勝負となる”死合”をする事を決めてリィンに”死合”を申し込れ、一人の剣士としてシズナの考えを改める事はできない事を悟っていたリィンもシズナの”死合”の申し込れを承諾した。
二人の”死合”の結果、死闘の末勝利したのはリィンであった。”死合”後治療を終えたシズナは”本気”の自分に勝利したリィンこそが自分の伴侶に相応しいと決め、リィンに夜這いして自らリィンと結ばれ、強引にリィンの妻にして使徒の一人になった。そして人間の年齢での還暦を迎えたシズナは斑鳩副長の座を後任に譲った後、リィンの元へと向かいエリゼ達と共にリィンの傍でリィンを永遠に支えていくこととなる。父の”八葉”と母の”黒神”の剣術を受け継いだ子供達はいずれも、ゼムリアとディル=リフィーナのそれぞれの世界で両親のように後世でも語られる程の偉大な剣士として活躍した。気が遠くなるような年月を経ても、戦場に君臨し、無双の強さを振るう黒髪と銀髪の剣聖夫婦の名は、戦場に出る者たちの間で畏怖され続けたという。また、互いを想い合っていた二人ではあったが、顔を合わせれば、言葉の代わりに剣を交わす事も多かったという。
後に周囲の者は語る。剣と剣がぶつかる度に、二人は他の者には見せぬような明るい笑顔を見せていた、と。
<伝説の魔女> ローゼリア・ミルスティン
ヨルムンガンド戦役後はエリンの里に戻り、魔女の一族の長として”全ての元凶”が滅びた事で”使命”を失った一族が新たな未来へと歩めるように一族をまとめあげた。後に魔女の一族は起動者の死後新たな起動者が現れるまでの騎神達の管理を行いつつ、世代交代によってヨルムンガンド戦役の事実が歪められて伝えられる事でエレボニアの人々がメンフィルやクロスベル、そしてリベールへの復讐を抱かないように、エレボニアの人々に正しい歴史を伝え続ける一族となった。そしてセリーヌに自分の跡を継がせたローゼリアは双界を見て回る旅に出て時折里に戻り、各国の様子をつぶさに伝えた。里帰りをするローゼリアにとっての一番の楽しみはリアンヌとの語り合いであり、里帰りをする際は必ずリアンヌの元を訪れたという…………
<黄金の武神> オーレリア・ルグィン
ヨルムンガンド戦役後は領邦軍を勇退し、トールズ士官学院の学院長に就任する。学院長でありながら時には自ら教鞭を執り、また時には自ら剣を振るって担当教官と共に学生達を鍛える彼女は畏怖と共に慕われていた。そして、自らが剣を捧げた唯一の主であるミルディーヌとリィン達の結婚式を見届けると後任に学院長の座を譲り、爵位は親戚に譲った後、メンフィル本国にて”闇の訓練所”の主であるミラによる修行を受けて僅か1年というミラすらも驚く異例の速さで自らの力で”神格者”に至り、主であるミルディーヌを永遠に支えていくこととなる。”神格者”に至った後は、武術指導者として要望のある国々を訪問しつつ、訪問した国々の武術を学んで更なる高みを目指し続けた。後に、マーズテリア教を筆頭とした光陣営とメンフィルによる大規模な宗教戦争が勃発すると、メンフィルの客将として参戦し、数多くの功績を残し、それらの功績を引き換えにヨルムンガンド戦役で敗戦したエレボニアがメンフィルに課された賠償金の大半と相殺する事を申し出た。
実力主義のメンフィルと言えど、普通に考えれば非常識であるオーレリアのその申し出を断るかと思われたが、オーレリアがマーズテリア教を筆頭とした光陣営との大規模な宗教戦争に残した数々の功績の中にはマーズテリア教の半数近くの枢機卿達の討伐に加えてオーレリアは戦争を終結させる要となったマーズテリア教の教皇討伐や聖女討伐に参加し、それぞれの討伐に大きく貢献した功績も含まれていた為、メンフィルはオーレリアのその申し出を受け入れ、エレボニアに対しての賠償金を大幅に減額し、更にはオーレリアに”侯爵”の爵位を授けた。その結果エレボニアは現国王であるセドリックが退位するまでの間に残りの賠償金の支払いを終えることができ、子孫達にエレボニアのメンフィルに対する負債を残す事はなくなったという。
その後も様々な戦場で多くの武勲を残し、生きながらにして『伝説』として語り継がれる存在となる。その姿を現しただけで数千の敵が逃げ出した………彼女の『伝説』として好んで語られるものの一つである。
なお、双界一の剣士と称されている”神殺し”セリカ・シルフィルの強さを知ったオーレリアはセリカと試合をして敗北した事でセリカを己の伴侶と決め、セリカが根負けしてオーレリアをセリカの妻の一人にするまで定期的にセリカに腕試しや求愛をし続けた。”神殺しを根負けさせた”という逸話はセリカを知る者達を畏怖させたという…………
後書き
今回のエピローグで驚いた人達もいるかと思いますが、今まで全くフラグが無かったレンがまさかのリィンのハーレムの一員に(汗)何故そうなってしまうかについては黎篇の終盤で判明しますのでしばらくお待ちください……とは言ってもエピローグの内容でほとんどネタバレも同然でしょうがww後オーレリアの”化物”っぷりにはさすがとしか言いようがないかとwwそれとヴァンとエレインのエピローグはあくまで現時点のもので黎篇が完結したら間違いなく変わると思います。具体的にはヴァンの嫁がエレインと”某押しかけ助手一号”以上に増える可能性が(遠い目)
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