八条学園騒動記
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第七百三十話 種類が違うその八
「連合はな」
「捨てないで」
「死んでもな」
「そうしますか」
「凶悪犯は別だがな」
彼等についてはというのだ。
「拷問的処刑かだ」
「強制労働で酷使して」
「死ねばな」
「ぞんざいに扱いますね」
「中には遺体を糞尿やゴミと一緒にしてだ」
そのうえでというのだ。
「ブラックホールに遺棄する」
「最悪の侮辱ですね」
「連合では悪人は死んでもだ」
「徹底的な報いを与えますね」
「そうする国だからな」
「死んでもですね」
「よくて一瞬で焼却してだ」
そうしてというのだ。
「骨までな」
「灰にしますか」
「それで終わりかな、穴を掘ってだ」
「そこに捨てますか」
「ゴミと一緒にな」
「そこでも報いを与えるのですね」
「他の国では侮辱を与える行為だが」
死体にそうした行為を行うことはというのだ。
「連合ではな」
「凶悪犯にはそうしますね」
「凶悪犯を埋める前にその首でだ」
生首でというのだ。
「サッカーをすることさえだ」
「行いますか」
「兎角凶悪犯には徹底した国でな」
その人権を無視する国でというのだ。
「拷問の様な処刑でとことんまで苦しめて殺すか」
「強制労働で死ぬまで酷使するかして」
「死んでもな」
「そうして侮辱を与えますか」
「そうする国だ」
「残虐ですね」
「確かに残虐だ」
大尉も肯定した。
「誰がどう見てもな」
「左様ですね」
「処刑の場面を飲んで食べながらそうされる相手を嘲笑しつつ見物もする」
連合では凶悪犯の処刑はショーになっている、その為飲んで食べて観ながら楽しむ者も存在しているのだ。
「だがな」
「それでもですね」
「そうした行為を行ってもだ」
「連合では普通ですね」
「相手が凶悪犯ならな」
「残虐性を発揮しても」
「問題ないのだ」
そう考えられているというのだ。
「全くな」
「むしろ残虐性を発揮しないと」
「ならないのだ」
凶悪犯に対してはというのだ。
「だから凶悪犯が処刑されたり死んでだ」
「その遺体を侮辱することもですね」
「いいとだ」
その様にというのだ。
「考えられているのだ」
「そうなのですね」
「罪なき命は大事に扱い」
人権生きもののそれを尊重してというのだ。
「そしてだ」
「凶悪犯はですね」
「そうする、そうした考えだ」
「納得出来なくとも」
「他の国の者がな」
それでもというのだ。
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