神々の塔

「駄目だ」
「そうなるんですね」
「あの様なまずいものはだ」
　それこそというのだ。
「私は食べない、だからそなた達にもだ」
「匂いを消す様に言われたんですね」
「仕えている者達にも言っている」
　自分にというのだ。
「納豆は食べてもいいが」
「匂いは消す」
「他者の食事に口を出す趣味はない」
　シトリはこのことは毅然と言った。
「しかしだ」
「そやけどですね」
「私の前に出るならな」
「匂いは消すことですね」
「そして目の前で食べることは控えてもらう」
「そうですか」
「だが妻が好きでだ」　
　このことは不機嫌そうに述べた。
「よく食べる」
「そうなんですね」
「全く以てだ」
「お嫌で、ですね」
「不愉快だ、しかし匂いは消えた」
　今確かにというのだ。
「それならだ」
「これからですね」
「戦うか、友達も私に続く」
　自分の後ろに控える他の魔王達も観て話した。
「激しい戦になる、覚悟しているな」
「はい、ほな」
「行くぞ」
　こう話して戦になった、一行は圧倒的な力を見せる魔王と戦うがそこでリーは魔王を観て仲間達に言った。
「魔王の方々は強い、そやけどな」
「それでもやな」
「やっぱり弱点はある」
「シトリさんやと何か」
「納豆ではないことは確かだ」
　彼の嫌いなこの食べものではないというのだ。
「むしろ出したらだ」
「激怒するな」
「そうなる」
　間違いなくというのだ。
「だからな」
「それはないな」
「そもそも我々は納豆を持っていない」
　今現在そうだというのだ。
「だからな」
「戦での弱点を衝くな」
「そうだ、悪魔の属性は闇だ」
　このことを言うのだった。
「それならだ」
「闇には光や」
「この属性で以てだ」
「戦うな」
「光の術を用い」　
　そうしてというのだ。
「武器にもな」
「光の属性を加えるな」
「そうしてだ」
「戦えばいいな」
「属性がはっきりしているならな」
　そうであるならというのだ。
「それが弱点になる」
「それで戦うな」
「そうする、いいな」
「ああ、そのやり方が一番や」
　こう言うのだった。
「今回は」
「ほなな」
「そうして戦っていくで」
「そうして勝つか」
「ここでもな」　
　一行はリーの提案通りそれぞれの武器にも光属性を加えさせた、そのうえで魔王達と戦うとだった。
　普通に戦うよりも遥かに有利に戦えてだった。
　全ての魔王を倒せた、するとシトリに言われた。