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星河の覇皇

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第八十五部第四章 メキシコの思惑その十五

「時々です」
「そうですか」
「そして今のお話で」
「またですね」
「入りたくなりました」
「では今夜は」
「そうします」
 是非にという言葉だった。
「それでは」」
「いいことですね、では」
「その様にします」
 ガラサはグリーニスキーに笑って応えた。
「是非」
「そうされて下さい、まことに身体にいいので」
 グリーニスキーは笑って話してだ、朝食をさらに食べてシャンパンも飲んでいった。それが終わってからだった。
 二人は別れガラサは次の仕事に赴く為に車に戻った、そこでスタッフに対して笑ってこんなことを言った。
「今日は仕事が終わったらだ」
「どうされますか」
「一体」
「その時は」
「サウナに入りだ」
 そしてというのだ。
「汗を流してだ」
「そうしてですか」
「身体を奇麗にされますか」
「サウナで」
「そうされますか」
「身体の悪いものも出してな」
 サウナで汗を流してというのだ。
「あと肩もな」
「サウナは肩凝りにもいいですね」
「そうでしたね」
「そういえば首相は」
「近頃」
「どうもな」
 ガラサはスタッフ達に自分のことも話した。
「肩凝りが酷い」
「左様ですね」
「だからですね」
「それで、ですね」
「肩凝り解消の為にも」
「サウナにもですね」
「入る、運動で肩を動かしてな」
 ジムで身体を整えることもしているのだ。
「しかしな」
「それでもですね」
「肩凝りが酷いと」
「多少の運動ではですね」
「治りませんね」
「私はシャワーが多い」
 その日疲れているとそれで終わらせるのだ、そして首相という仕事は実に多忙なものである。必然的にシャワーの日が多くなっている。
「だからな」
「シャワーは身体は奇麗になります」
「その目的は果たせますが」
「それでもですね」
「肩凝りについては」
「どうしてもですね」
「解消しないからな」
 だからだというのだ。
「ここはだ」
「今夜は、ですか」
「サウナに入られて」
「肩凝りも解消されますか」
「そうされますか」
「そうしたい、もっと言えばな」 
 ガラサはこうも言った。
「肩凝りも酷いとな」
「健康を損ねますしね」
「それもかなり」
「肩凝りも馬鹿に出来ないです」
「深刻な問題です」
「だからな」
 それ故にというのだ。 
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