ハッピークローバー
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第百九話 四人で話すことその五
「もうね」
「そうするの」
「あがってお水飲んで」
そうしてというのだ。
「それでね」
「帰るのね」
「そうするわ」
「いや、今かなり熱くなってるから」
身体がとだ、富美子は一華にこう返した。
「冷たいシャワー浴びないとね」
「熱いままで汗かくの」
「実際あんた汗かいてるでしょ」
「物凄く暑く感じてるわ」
「だったらね」
それならというのだ。
「多少でもね」
「冷たいシャワー浴びるべきなの」
「そうしてね」
「多少でも冷やして」
「それからお水飲んでね」
そうもしてというのだ。
「出た方がいいわよ」
「そうなのね」
「私もそうするしね」
言っている自分もというのだ。
「だからね」
「身体は冷やすべきなのね」
「多少ね、身体冷やすなっていうけれど」
それでもというのだ。
「熱過ぎるのもね」
「駄目よね」
「そうでしょ、熱中症にもなるし」
この心配もあるというのだ。
「お風呂だとのぼせるし」
「よくないのね」
「だからね」
それ故にというのだ。
「頭冷やすだけでも全然違うから」
「冷たいシャワー浴びればいいのね」
「そうしたら汗かく量も減るわよ」
「それじゃあ」
それならとだ、一華も頷いてだった。
そのうえで富美子に言われるまま頭に冷たいシャワーを浴びた、すると実際にそれだけでかなり体温が調節された。
それでだ、一華はお風呂をでて服を着て水を飲みつつ富美子に言った。
「いや、かなりね」
「いいでしょ」
「ゆだってないないわ」
「だからお風呂でかなり熱くなったら」
「あがる前に冷たいシャワー浴びてもいいのね」
「頭に浴びせるだけでもね」
「頭って脳あるしね」
富美子にさらに言う、見れば富美子も水をごくごくと飲んでいる。
「それで脳って身体で一番重要な部分だから」
「そこにいくエネルギーも多いでしょ」
「それでその脳が冷えたら」
「それだけで全く違うのよ」
「そういうことね」
「逆に熱過ぎたらね」
その脳がというのだ。
「よくないから」
「冷やすことね」
「身体は程々がいいのよ」
富美子はこうも言った、彼女も着替えている。
「あくまでね」
「熱くなり過ぎないで冷え過ぎない」
「金田正一さんは夏でもラクダのシャツ着て寝てたっていうけれど」
本当かどうかわからないがそうした逸話もある、身体特に肩を冷やさない為にそうしていたらしい。
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