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八条学園騒動記

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第七百二十九話 カバは狂暴その八

「この国にいるな」
「そういうことですね」
「それに日本にはこの時代ではサバンナもある」
「サバンナがある星も領有しているので」
「そうだ、これは他の国もだがな」
「それぞれの気候を領内に持っていることは」
「一つの星を領有するとな」
 自然が最初から存在しているそれをだ。
「もうそれだけでだ」
「あらゆる気候を国内に持ちますね」
「ジャングルも高山も砂漠も寒冷地もだ」 
 そうしたところもというのだ。
「全てだ」
「持ちますね」
「だから日本もだ」
 今自分達がいるこの国もというのだ。
「サバンナもだ」
「ありますね」
「人類が地球にあった頃はな」 
 その頃はというと。
「その国それぞれのだ」
「自然がありましたね」
「プロイセンは寒かった」
 自分の国とだ、大尉は言った。
「温帯に属していてもな」
「それでもですね」
「冷帯にだ」 
 この気候帯にというのだ。
「近かった」
「特に冬はですね」
「そうだった、そして日本はな」
「桜が咲いてですね」
「温暖湿潤気候だった」
 この気候帯だったというのだ。
「四季がはっきりしていてな」
「豊かな自然を持っていましたね」
「そうした国だった」
「人類が地球だけにいた頃は」
「地球の一部しかだ」
「どの国も領土でなかったので」
「その自然はな」
 どうしてもというのだ。
「限られていた」
「そうでしたね」
「しかしだ」
 それがというのだ。
「人類は宇宙に出てだ」
「それぞれの国が星全体を持ったので」
「非常に多くの星を持つ国すらあるな」
「左様ですね」
「ざっとでは数えきれないまでのな」 
 そこまで多くのというのだ。
「星を持つ国もだ」
「ありますね」
「特に連合ではな、最初から地球の様な自然を持つ国は僅かにしても」
 その多くの星達の中でだ。
「しかしだ」
「それでもですね」
「それは割合の問題でな」
「数として見ますと」
「それなりにある、そしてだ」
「それぞれの星にはですね」
「多くの多彩な自然がある場合が多い」
 地球の様なというのだ。
「星の殆どが海だったりジャングルだったりする星もあるがな」
「多彩な自然を持つ国もですね」
「存在していてな」
 それでというのだ。
「そうした星を領有している国はな」
「それだけ多彩な自然を持ちますね」
「そうなる、それで日本もな」
 今自分達がいるこの国もというのだ。
「サバンナもだ」
「その自然の中に持っていますね」
「そうなっている」
「左様ですか」
「それは他の国も同じだがな」
「エウロパもですね」
「そうだ、尚日本人はどんな気候であってもだ」
 大尉はここで自分達の傍にある桜の木を見た、この場所は温暖湿潤気候で桜には相応しい気候であることを思いつつ。 
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