ハッピークローバー
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第百七話 大人から言われたことその十二
「何かあるとね、感情をコントロール出来ないから」
「あまりにも頭が悪いと」
「ニホンザルだってちょっと何かあると暴れるでしょ」
「猿と同じですか」
「それでリンクして性格も悪いから」
そこを抜くまでにというのだ。
「もう無視しないとね」
「駄目ですか」
「それで自分で収めることも」
「していくことですね」
「それで浮気も不倫も犯罪もしないなら」
そうであるならというのだ。
「いいでしょ」
「そういうことですね」
「頭の悪い人は放っておいて」
無視してというのだ。
「そうしていくことよ」
「それがよしですね」
「ええ、しかしね」
「しかし?」
「ずっとそればかりも寂しいでしょうね」
一華に笑ってこうも言った。
「人によるけれど」
「相手の人ですか」
「そうしたことが出来る人がずっといないと」
それならというのだ。
「やっぱりね」
「寂しいですか」
「多分ね」
そうなるというのだ。
「そうなら」
「そうですか」
「そうしたこともないと」
さもないと、というのだ。
「子孫も出来ないしね」
「相手の人は欲しいですか」
「それでそうした人に誘いをかけて」
「するんですね」
「そうよ、そうした人もいないと」
さもないと、というのだ。
「寂しいかもね」
「そうですか」
「あんた達皆彼氏さんいるでしょ」
このことは夏休みのアルバイトの時に聞いていて知っている、店長はそのことからも言うのだった。
「それならね」
「そうしたこともですか」
富美子が応えた。
「することですか」
「興味あるでしょ」
「そう言われたら」
富美子も否定しなかった。
「確かに」
「そうよね、興味ない人はね」
「いないですね」
「それで彼氏さんいたら」
それならというのだ。
「やがてって思うでしょ」
「はい、本当に」
「それならね」
「することもですか」
「考えるし」
それにというのだ。
「することも可能性としてね」
「ありますか」
「ただあんた達高校生だから」
富美子はそれでと答えた。
「わかるわね」
「妊娠はですね」
「駄目よ、退学もね」
「なりますね」
「色々大変なことになるから」
だからだというのだ。
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