ハッピークローバー
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第百七話 大人から言われたことその十一
「そうしたこと言うのよ」
「そうなんですね」
「それである程度だとよくなるけれど」
「頭は」
「ある程度以下になると」
「よくならないですか」
「性根と一緒よ、底をぶち抜いたら」
知性や知能のそれをだ。
「もうね」
「よくならないですか」
「学校の勉強の問題じゃなくて」
「人としてどうか」
「そう、人として馬鹿過ぎたら」
その場合はというのだ。
「もうね」
「よくならないですか」
「何を言ってもね」
教えてもというのだ。
「全くね」
「わからないですか」
「ものの道理ってことだけれど」
今話していることはだ。
「わからない人はどうしてもよ」
「わからないですか」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「そうした人にはもう言ってもね」
「無駄ですか」
「それで大抵そこまで馬鹿だと」
それならというのだ。
「性根もね」
「駄目ですか」
「ある程度なら頭はあまりよくなくても性格はいいとか」
「そうしたことはありますか」
「逆もあるわ、けれど馬鹿が底を抜いていて」
そして何を言ってもわからない変わらない位ならというのだ。
「性根、人間性もね」
「底を抜いてですか」
「酷いのよ、だからそうした人はね」
「お付き合いしないことですね」
「そう、頭も性格もあまりにも悪いなら」
それならというのだ。
「救い様がないから、どんな宗教や哲学でも救えない人もいるのよ」
「あの、それって普通ないですよね」
一華は首を傾げさせて言った。
「流石に」
「そうよ、まあそうはいないわね」
店長も否定しなかった。
「そこまで酷いのは」
「そうですよね」
「リアルでも現実でも何人も会ってたら凄いわよ」
「大抵は一人や二人ですね」
「そうよ、けれど世の中そんな人もいて」
店長は一華に話した。
「あまりにも頭が悪くて」
「ものの道理もですね」
「わからなくて自分で収めればいいってこともね」
「わからないんですね」
「それでそんな人は相手にしないの」
そうすることがいいというのだ。
「親戚でも話しかけない、顔も向けない」
「徹底して無視ですね」
「そこでヒスとか愚痴とかも出るから」
「あんまりにも頭が悪いと」
「まともな考えなんてなくてね」
「キチガイみたいな感じですか」
「実際精神病院に入れてもいいレベルで」
あまりにも頭が悪くというのだ、店長が言うにはそこまでなら性格も同じ様なもので狂気に見えるまでだというのだ。
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