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夢幻水滸伝

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第三百二十六話 七州掌握その三

「提案かと」
「そうやんやな」
「そしてそれがです」
「功を奏してるか」
「はい、ですから」
 それでというのだ。
「ここはです」
「あの娘達に任せるな」
「そうしましょう、有能な怠け者はそのままです」
「働いてもらうな」
「有能な働き者と共に」
「無能な怠け者、無能な働き者は配置転換でな」
 トウェインはそう言われる者達の話をした。
「やってくな」
「有能無能は向き不向きですから」
「エジソンさんは発明王やったけどな」
「経営者としてはです」
「今やと確実に訴えられますね」
 エリカもこの人物についての話に入った。
「ブラックということで」
「間違いなく」
「他にも経営者としては先を見る目がなかったり」
「彼は経営者としてはです」
「無能な働き者でしたね」
「発明は有能な働き者で」
「そうですね」 
 ヘミングウェーと話して頷いた。
「人はどうしてもですね」
「向き不向きがあります」
「そのことをですね」
「よく考えて」
「無能だと思えば」
「配置転換です、トウェイン君の言う通りです」 
 無能と言われる人物の扱いはというのだ。
「そうすることです」
「そや、ただな」
 ここでトウェインは苦い顔で語った。
「人としてどうにもならん」
「屑ですね」
「そう言われる連中はですね」
「もう切り捨てるしかない」
 そうした輩はというのだ。
「絶対にな」
「人格ですね」
「それのことですね」
 二人もそれはと応えた。
「性根が腐り果てている輩はです」
「向き不向きやないですね」
「ああ、腐り果てた奴なんてな」
 それこそとだ、トウェインはさらに話した。
「用いたらあかん」
「絶対に」
「そういうことですね」
「それでや」
 その為にというのだ。
「そうした奴は用いん、ただあの娘達はな」
「出来ることは出来ます」 
 ヘミングウェーはこのことは保証した。
「怠け者でいい加減でも」
「そやな」
「はい、ですからここは」
「碧ちゃんと一緒にな」
「七州の掌握をしてもらいましょう」
「それでわい等はな」
 トウェインはヘミングウェーの言葉に頷きつつ自分達の仕事の話をした。彼等は怠け者ではなかった。
「しっかりとな」
「内政をしていきましょう」
「掌握した七州もな」
「そうしましょう」
「碧ちゃんに働いてもらうんや」 
 それならというのだ。
「わい等もな」
「働きましょう」
「是非な、あとな」
 トウェインは話が一段落したところでこうも言った。 
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