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星河の覇皇

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第八十五部第三章 北京星系を見てその四十四

「だからな」
「余計にですね」
「気を付ける様になっていますね」
「どうしても」
「自分が使うならだ」
 それならというのだ。
「相手もだ」
「そう考えますね」
「自然と」
「左様ですね」
「それがだ」
 まさにというのだ。
「人間というものだ」
「左様ですね」
「実際に使ってもきますし」
「だからですね」
「警戒すべきですね」
「まして内密に話をしてもだ」
 その様にしてもというのだ。
「少ししたことでな」
「実に小さな見逃しで」
「それで、ですね」
「会話の内容が漏れて」
「そこを衝かれることもありますね」
「そうだ、普通にしていてもだ」
 それでもというのだ。
「話は漏れるな」
「まさに些細なことで」
「そうなるからですね」
「だからですね」
「我々もですね」
「今は、ですね」
「政治の話をするのだ」
 それだけにというのだ。
「国家機密、戦略のことをな」
「それならですね」
「注意してし過ぎることはないですね」
「盗聴器についても」
「左様ですね」
「そうだ、まして中央政府外務省は昔から耳がいい」
 今回の相手である彼等はというのだ。
「実によく情報を仕入れるな」
「ですね、確かに」
「何処からともなく情報を仕入れています」
「何故そんなことを知っているのかという様なことまで」
「実にです」
「そうした相手だからな」
 それだけにというのだ。
「我々もだ」
「注意をして」
「そうしてですね」
「そのうえで、ですね」
「話をしていくことですね」
「今も」
「そうしていくことだ、それで政治の話をするが」
 全身から汗をかきつつスタッフ達に話した、汗をかいてそうして身体の中の毒素を出しながらそうしている。
「どうもこちらに賛同してもな」
「まだ腰の据わっていない国もありますね」
「どうにも」
「何ヶ国か」
「そうした国がありますね」
「フィジーもそうだな、ならだ」
 グリーニスキーは確かな声で言った。
「フィジー政府に私から話をしよう」
「旗色を確かにして欲しい」
「各国政府に完全について欲しい」
「その様にですね」
「ついてくれたならだ」
 その場合はというと。 
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