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ハッピークローバー

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第百六話 浮気者その十二

「自分でどれだけやっても」
「そうよね」
「日本にそんな法律ないし」
「昔の欧州駄目とか言ってたらしいけれど」
「キリスト教だと」
「キリスト教はね」
 この宗教はというのだ。
「禁欲的だからね」
「昔は特にね」
「そうしたことについても」
「他のこともで」
「それでね」
「自分ですることも」
「駄目とか言って」
 かな恵はそれはと答えた。
「禁止されてたらしいけれど」
「日本じゃ昔からね」
「そんなお話なかったし」
「今だってそうで」
「浮気する位なら」
 それならというのだ。
「本当に明男みたいに」
「他の子も同じね」
「それですっきりさせたら」
「いいわね」
「浮気とか不倫しなくても」
 かな恵はさらに言った。
「それで収まるなら」
「いいわね」
「というか二次元ならね」
「浮気にならないしね」
「この世界にはいないから」
「同性愛が駄目だって言っても」
 そのケースでもとだ、留奈は応えた。
「そっちはね」
「いいわね」
「別にね」
 それならというのだ。
「二次元なら」
「そうよね、女の子も」
 かな恵は自分達のことも話した。
「そんなことするなら」
「自分で」
「大きな声で言えないけれど」
 顔をやや赤くさせて俯いて話した。
「女の子もね」
「言えないけれどね」
「そこはね」
「まあ同じだからね」
「人間だからね」
 留奈と共に言葉を濁して話した。
「そこはね」
「そうしたこともあるわね」
「やっぱりね」
「けれど女の子でもね」
「そう、犯罪じゃないから」
「幾らでもしていいし」
「それで不倫や浮気しないなら」
 それならというのだ。
「いいわね」
「そうよね」
「浮気や不倫は絶対にアウトでもね」
「自分ではセーフだし」
「全然してもね」
「問題なしね」
「頭の中で幾ら想像しても」
 そうしたことをする時にというのだ。 
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