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ハッピークローバー

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第百六話 浮気者その七

「相手いる人に手を出しても」
「リアルだとね」
「大変なことになるわよ」
「そっちでもぶすりよね」
「そうなって」
 そしてというのだ。
「よくて慰謝料よ」
「家庭とかお仕事とか失って」
「私達でも只じゃ済まないわよ」 
 学生でもというのだ。
「凄くね」
「大変なことになるわね」
「商業科って女の子多いし」
「取り合いにもなって」
「そうしたお話もあって」
 それでというのだ。
「よく聞くでしょ」
「昔からそうしたお話あるみたいね」
 かな恵は少し真剣な顔になって述べた。
「この学校の商業科は」
「農業科もね」
「女の子が多いと」
「どうしてもね」
 それこそというのだ。
「そうしたお話があって」
「それでよね」
「聞くでしょ」
「何かとね」
「それでね」
 そのうえでというのだ。
「喧嘩とかね」
「流石にぶすりはなくても」
「洒落にならないことになったケースもね」
「あるのよね」
「これがね」
「浮気はしない」
 留奈は強い声で言った。
「もうそれはね」
「男の子も女の子も」
「そういうことね、確かに昔の俳優さんとか最低だけれど」
 それでもとだ、留奈はかな恵に話した。
「それを言う私達もね」
「浮気はしないことね」
「浮気したら」
 そうすると、というのだ。
「自業自得な展開と結末が待っている」
「絶対にかしら」
「でしょ?そうなるのが何時かわからないけれど」
 それでもというのだ。
「神様は見ているし」
「それでよね」
「報いはね」
「受けるわよね」
「まさにこの時こそという時に」
「その人にとっては最悪の時に」
「報いを受けるわ」
「そうなるわね」
 こう話した。
「絶対に」
「本当に神様は見ているし」
「人も見てるしね」
「誰も見ていないと思っても」
 そしてばれていないと思っていてもだ。
「見てるからね」
「神様も人もね」
「人は誰も見ていないと思っていても」
 理虹はそれでもと話した。
「壁に耳ありだからね」
「障子に目ありでね」
 かな恵は諺の続きを出した。 
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