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おぢばにおかえり

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第七十八話 教会長さんその八

「それで今ね」
「新一君に言われていても」
「それもね」 
「受け入れておられますか」
「絶対に来るって」
 その様にというのです。
「言われたらね」
「そうしたらだったんですね」
「まさかちっちの後輩の子なんて思わなかったわ」
「すいません、ああした子で」
「高校の時は何もなかったから」
 それでというのです。
「もうこれでね」
「何もないってですか」
「思ったけれど」
「それがですね」
「大学に入ってから会うのね、やっぱりいんねんからは逃げられないわね」
「蒔いた種はですね」
「ええ、いいものも悪いものもね」
 そのどちらでもというのです。
「絶対に芽が出るわね」
「そうなるんですね」
「私は最悪な種を蒔いたから」
「それを言うなら新一君ですよ」
 先輩よりもです。
「もうそれこそ」
「あの子がなの」
「先輩達にいつもですから」
 そうだからです。
「本当にですよ」
「ちっちはりっぷくしているのね」
「あの子の悪いところです」
 そこがあれだけはっきりしている子もいないです。
「嫌いだとお顔に出てです」
「態度にも出るのね」
「もう一目瞭然で」
 それで、です。
「全否定してどんなこともしますから」
「そこがなのね」
「困ったところです」
 あの子のです。
「それでいつも注意してです」
「お仕込みをしてるのね」
「そうしていますけれど」
 それでもです。 
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