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戦姫絶唱シンフォギア 陽だまりは押し掛け女房

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放課後にて

 
前書き
超×100久しぶりの更新。

多分、キャラ設定とかストーリー忘れてる人いるだろうなぁ……。 

 
「あ〜……。
やっと終わった……」

椅子にもたれかかって思いっきり伸びをする。
今日も一日何も無く終わりましたっ.…と.…。

「お疲れさ〜ん……。
はぁ……」

俺は何も無かった。俺は。
蓮は数学の授業で爆睡してたところを見つかって、放課後説教タイムが待ってる。

「ん?」

ふと、携帯を見るとグループLINEにメッセージが届いていた。どれどれ……。

未来『この後響と何か食べに行くけど、一緒に来る人居る?』
クリス『たまには良いな。
あたしも行くわ』
切歌『行くデス!』
調『私も行きます』

……飯の誘いかぁ……。
まぁ、特に予定も入ってないから俺も行くか。


未来『じゃあ、お店の前で待ってるから』
一樹『あいよー』

……にしても珍しいな。
雪音先輩や後輩コンビも一緒とは。このメンバーが揃うのもかなり久しぶりな気がするな……。

「悪い、俺は先に帰るわ。未来から飯の誘いが来た」
「……はぁ!?んだよそれ!?俺を差し置いてデートかよ!?」
「デートって……。
友達や後輩達と飯食いに行くだけだろ……」
「いいや!!女子と飯食いに行くって時点でもうそれは立派なデートだ!!ずるいぞ!!俺も連れてけ!!」
「うるっせぇなぁ……。
だいたい、お前呼び出し食らってんだろ……」
「んな事知るか!呼び出しなんてもんより、女子との交流のほうが大事だろうが!!」
「そんな考えだから怒られるんじゃねぇのか?
ほれ、さっさと行ってこい」
「ちくしょぉおおおっ!」

喚く蓮を無視して、カバンを持って教室を出る。
……ったく。アイツは本当に懲りない奴だな……。

〜ファミリーレストラン『ジョースター』にて〜

先に着いてるらしいが……。
え〜と……何処に……お、いたいた。

「お〜い」
「あ!一樹く〜ん!!こっちこっち〜!!」

おいおい……そんなデカイ声出さなくても聞こえてるって……。
そんな事やってると……。

「はしゃぎすぎだこのバカ!!」ベシッ‼︎
「あいたぁ!!」

ほーら、言わんこっちゃない……。

「痛たたた……。ひどいよクリスちゃ〜ん……」
「お前が騒ぐからだろッ!!」
「はいはい、二人とも静かにして。他の人に迷惑でしょ」

響と雪音先輩が漫才を繰り広げていると未来がそれを止めに入った。

「いきなり騒がしくてごめんね、一樹くん……」
「別にいいよ。もう慣れたし……」

それに、こんなやり取りを目の前にしてたら今更驚く気にもならない。

「あの後、遅刻せずに学校着いた?」
「あぁ、おかげさまでな……」

朝の物理的モーニングコールのおかげでギリギリだけど間に合いましたよ。
そのせいで未だに頭痛いけど。
普通引っ叩いて起こすかね……?

「良かった……。朝起きれなかったらどうしようかと思ってたから」
「そう思うならもっと優しく起こしてくれよ……。
おかげで頭がまだガンガンするんだけど」
「あはは……。でも、一樹君が起きなかったらそのまま放置して学校行っちゃうかも」
「マジかよ……」

それ結構キツイんですけど……。

「一樹先輩!」
「お久しぶりデス!」
「おう、久しぶり」

その後、後輩コンビと挨拶を交わす。
相変わらず元気そうだな。

「最近全然会ってなかったけど、ちゃんと勉強とか出来てんのか?」
「大丈夫です。
クリス先輩のお陰で成績は上がりましたし、テスト前の勉強も教えてもらいましたから」
「私も同じくデス!」
「まぁ、アタシの教え方が上手かったからな。
感謝しろよ?」

雪音先輩がドヤ顔で腕組みしている。
先輩稼業を謳歌してるみたいだ。

「あれ?そういや、お前の連れは?」
「あ、アイツなら呼び出し食らって居残りっす。
授業中に爆睡しやがってたんで」
「蓮くん……相変わらずだね……」

何回呼び出されれば気が済むんだろうな、アイツ。
響にも言われてるぞ。

「ま、別にいいか」
「いいんですか……」
「よくある事だし」
「だね」
「うん」
「デェス……」

俺と未来、響は同時にうなずく。
後輩コンビは少し引いている。

「お〜い、席空いたってよ〜」
「は〜い。今行く〜!」
「じゃ、あとはお店の中で話そっか」
「だな」

俺達は店内に入り、それぞれ注文した料理が来るまで雑談していた。

〜十数分後〜

「……」

クリスは何やら渋い顔をしている。

「クリス先輩?」
「あの……どうかしました?」

何か気に障る事があったのかと思い、二人が声をかけた。

「もしかして……注文間違えられたデスか?」
「いや、それは問題ないんだけどよ……」
「じゃあ、なんでそんな顔を……」
「アレ見てみろ……アレ……」
「「?」」

二人はクリスが指差した方向を見た。そこには……。

「でね、響ったらその靴取ってあげようとして、屋根に昇っちゃって……」
「おいおい……大丈夫なのか?それ?」
「怪我は無かったんだけど……先生に見つかっちゃって……」
「あ〜……もう察したわ……」
「うん、お昼休み中、ず〜っとお説教されてた」
「全くお前は……」
「ウェヒヒ……。困ってる人は放っておけなくて……つい」
「人助けはいいけど……。
限度を考えろ、限度を……」
「本当だよもう……。
心配ばっかりかけるんだから……」

そこでは幼馴染トリオが学校での出来事を話しているのだが……問題はそこではない。
この三人、やたらと距離が近い。
未来は一樹を……つまりは異性を前に完全に無防備だし、響に至っては一樹の肩に手を置いて話している。

「うわぁ……」
「デ〜ス……」
「……な?」

完全に感覚が麻痺し切ってる3人に、後輩コンビも若干引いている。

「なぁ……誰か止めろよ……アレ……」
「えぇ……?無理ですよ……。クリス先輩が止めて下さいよ……」
「は……!?」

目の前で、無自覚にイチャつく3人を止めろ、というとんでもない仕事を任されたクリスは顔を引き攣らせる。

「言い出しっぺはクリス先輩デ〜ス……」
「い……いや……それはそうだけど……!」
「ジー……」
「ジー……デス……」
「お……お前ら〜……ッ!?あぁ!!もう!!分かったよ!!やればいいんだろ!やれば!」

後輩2人の無言の圧力にクリスは耐え切れず、半ば押し付けられる形で引き受ける羽目になった。

「な……なぁ?お前ら……?」
「んぇ?」
「何すか?」
「どうしたの?」

3人はクリスの呼び掛けに反応して、そちらを見た。

「あ……あのよ……お前ら……近すぎないか?」
「へ?何が?」
「その………距離が……」ボソッ
「え?ごめん、なんて言ったの?」
「だ!か!ら!距離だよ!距!離!」
「はい?」
「『はい?』じゃねぇよ!!さっきからお前らは人前でベタベタイチャイチャと……!そういう事は家でやれ!!」
「ク……クリスちゃん?急にどうしたの?」
「イチャイチャって……なんの事っすか?」
「わ、私たちは普通に話してたつもりだけど……」
「はぁ!?」
「それに、距離が近いとか言われても……」
「普通じゃないの?」
「うん。昔からこうだし」
「ウガッ……」

あまりに無自覚な3人に、クリスはガックリと項垂れた。

そして……。

「あ"〜も"う"!!だからやりたくなかったんだよ!!」
「うおぉ!?」
「クリスちゃん!?」
「ちょっ……!?何!?」

ついにキレた。

「本っ……当にいい加減にしろよ!!
この鈍感共がッ!!いつもいつも人前でイチャつきやがって!!少しはそんなもん見せつけられるこっちの身にもなりやがれ!!」
「ゆ……雪音先輩!?なんで怒ってるんですか!?」
「クリスちゃん、落ち着いて!!」
「急にどうしちゃったの!?」

顔を真っ赤にして怒鳴るクリスと、それを宥める幼馴染トリオ。そして、その原因を作ったといってもいい後輩コンビはというと……。

「およよ……クリス先輩がプッツンしちゃったデ〜ス……」
「あらら……」
「なに他人面してんだ、そこのダブルバカッ!!!」
「「ひゃいっ!?」」

クリスの悲痛と怒りに満ちた声がこだました……。
 
 

 
後書き
以上、お待たせしすぎた第3話でした。
亀更新どころか、地殻変動更新です←

とりあえずこれでプロローグは終了。
次回からは1話完結の短編の投稿になります。 
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