星河の覇皇
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第八十五部第三章 北京星系を見てその三十九
「やるとな」
「それで、ですね」
「政治の勘が備わり」
「非常にいいですね」
「左様ですね」
「だから夜にでもしよう」
今夜にというのだ。
「丁度話に出たしな」
「ではです」
「我々もです」
「させて頂きます」
「ではな、ゲームでしてもいいが」
コンピューターの中でだ。
「やはり麻雀はな」
「卓を囲むことですね」
「四人で」
「そうしてやるものですね」
「人間同士が」
「コンピューター相手にやるとな」
そうすればというのだ。
「どうもな」
「違いますね」
「人を相手にする時と」
「同じ麻雀でも」
「これはチェスでも将棋でも同じだ」
中国将棋である、日本の将棋とはまた違う。
「やはりな」
「どうしてもですね」
「違いますね」
「人間相手とコンピューター相手では」
「どうしても」
「そうだ、AIがどれだけ強くとも」
それでもというのだ。
「どうしてもな」
「人間とは違いますね」
「打つ手も」
「何かしらの法則がありますね」
「AIが成長して感情があっても」
李はこの時代のAIについても言及した。
「どうしてもな」
「人間とはですね」
「また違いますね」
「そうしたものですね」
「麻雀や将棋ではな」
こちらのAIはというのだ。
「やはりだ」
「独自の癖があり」
「それが打つ手にも出ていて」
「それで、ですね」
「どうしても人間と打つのと違いますね」
「あれはあれで面白いが」
しかしというのだ。
「それがプロの雀士を再現したものでもな」
「やはり違いますね」
「人間とは」
「生身のそれとは」
「AIは顔が見えないしだ」
打つ者のそれがというのだ。
「それに手を打つのもな」
「それもですね」
「見えないですね」
「牌を触る手も」
「それも」
「それを見るのも麻雀だ」
相手の表情や手の動きをというのだ。
「それがそれぞれでだ」
「そこから癖を見抜く」
「それも麻雀の面白いところであり」
「それがAI相手では出来ない」
「それがよくないですね」
「AIの癖もあるからな」
それが例えAIでもというのだ。
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