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八条学園騒動記

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第七百二十七話 象の過去その六

「それでも教師がです」
「生徒に虐待を行うな」
「連合ではそうした話が多いですね」
「連合はそうした国だ」
 まさにというのだ。
「教師の質が悪い」
「それも異常に」
「そうだ、アウトローの住人達よりもな」
「悪く」
「暴力なぞだ」
「普通ですね」
「性犯罪も汚職も桁外れに多い」
 他の職業と比べてだ。
「教師と見れば暴力や性犯罪の常習者とだ」
「みなせと言われる位ですね」
「ヤクザ屋さんよりもな」
「質が悪いですね」
「人格も能力もどうにもならない連中がだ」
「なる仕事ですね」
「そうみなされているからな」
 連合ではというのだ。
「兎角な」
「教師の質が悪く」
「虐待もだ」
「多いですね」
「連合で最も犯罪を犯す職業は何か」
 それはというと。
「文句なしにだ」
「教師ですね」
「犯罪率が異常に多い、しかもだ」
「それが氷山の一角ですね」
「そこまでだからな」
 だからだというのだ。
「虐待も多い」
「その話を聞く度に胸が痛みます」
「私もだ、連合であってもな」
 敵国であってもというのだ。
「そうした話はだ」
「嫌なものですね」
「君と同じだ」
 上等兵に目を向けて話した。
「胸が痛む」
「そうですか」
「人だからな、どんな相手でも自分より立場や腕力が弱い相手をいたぶるなぞだ」
 即ち虐待はというのだ。
「下種の極みだ」
「その様なことは許されません」
「その様な趣味を持つなぞだ」
 それこそというのだ。
「責任ある立場ならだ」
「絶対にですね」
「持ってはならない」
「そうしたものですね」
「暴力は持ってはならない」
「持つべきは武力ですね」
「武力は護る力でだ」
 そうしたものであってというのだ。
「暴力は虐げる」
「そうした力ですね」
「誇りある者はだ」
「武力を持ちますね」
「そして誇りなき輩がだ」
 そうした連中がというのだ。
「暴力を持つのだ」
「そういうことですね」
「象にもそうした歴史があった」
 その彼等に目を戻して話した。
「そしてだ」
「他の生きもの達にもですね」
「あった、そして今もな」
「そうしたことをですね」
「する不貞の輩はな」
 それこそというのだ。 
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