神々の塔
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第四十六話 女帝達その四
「用いる」
「それも大事やね」
「そや、これからもな」
まさにというのだ。
「私達も議会も頼って」
「信頼して」
「やっていってもらうで」
「ほなね、それで信頼したらあかん人もおって」
「そうした人はな」
決してというのだ。
「用いたらあかん」
「そやね」
「若し用いたら」
そうしたならというのだ。
「綾乃ちゃんも十星連合もな」
「あかん様になるね」
「姦賊もおる」
世の中にはというのだ。
「資質のあるなしに限らずな」
「心根がどうにもならへん位酷い人が」
「日本でおるな、暴力教師」
こうした輩がいてそして処罰されるにしても非常に稀なのが日本の問題点か。人を殴り蹴り罵ってもお咎めなしという仕事は学校の教師かアウトローのそれ位だ。
「生徒を虐待する様な」
「ほんまもんの屑の人達やね」
「そうした連中はな」
それこそというのだ。
「もうな」
「どうしようもないね」
「そや」
まさにというのだ。
「それでや」
「用いたらあかんね」
「むしろ悪事を突き止めてな」
「処罰すべきやね」
「さっき話に出た日野富子さんはあかん」
彼女はというのだ。
「人としてな」
「あかんね」
「あまりにもな」
「そやから用いたらあかんね」
「北条政子さんはええと思うが」
「ただ嫉妬深いだけやし」
「実際は息子さん達大事にしてたしな」
暗殺を黙認したというが実はそうではないらしい、特に次男の実朝は何としても護ろうとしていたという。
「そう考えたらな」
「あの人はええね」
「しかしな」
「日野富子さんは」
「自分のことしか考えてへんかったみたいやしな」
「そうした人やから」
「用いたらな」
例え有能でもというのだ。
「あかんわ、まあ何も取り柄がなくて」
「それで自分のことしか考えてへんと」
「その人がどれだけ偉そうなこと言っても」
それでもというのだ。
「それこそな」
「誰も見向きせんね」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
「遂にはな」
「破滅するね」
「何も取り柄ない人はおるか」
「何も努力せえへんと」
「おるやろ、それでいてふんぞり返ってて」
それでというのだ。
「自分のことしか考えてへんとな」
「そうした人になって」
「それでな」
そのうえでというのだ。
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