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八条学園騒動記

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第七百二十六話 チーターは実はその十三

「連合はな」
「この国はですね」
「ジャガーも嫌ってはいない」
「それなりに人気がありますか」
「恰好いいと言ってな」
 そうしてというのだ。
「アニメや特撮でモチーフにもだ」
「なっていますか」
「他の獣達と同じくな」
「ライオン等と共にですね」
「特に中南米の国でな」
「ああ、地球でジャガーがいた」
「そうしたな」
 まさにというのだ。
「国々でだ」
「人気があってですか」
「そうもなっている」
 モチーフに用いられているというのだ。
「そうなのだ」
「そうですか」
「そうだ、では次のコーナーに向かうか」
 大尉は上等兵にこう促した。
「そうするか」
「わかりました」
 上等兵は実直な声で応えた。
「それでは」
「行くとしよう」
「わかりました」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「次はな」
「どちらに行かれますか」
「草食動物の方にな」
 そちらのコーナーにというのだ。
「行こう、サバンナのな」
「ああ、ライオンやチーターもいる」
「あの地帯にいるだ」
 そうしたというのだ。
「草食動物達をな」
「象やキリンやシマウマ達ですね」
「ヌーやサイもいるな」
「そうした生きもの達ですね」
「どの生きもの達もだ」
 大尉は話を続けた。
「連合ではな」
「人気がありますね」
「特に象がな」
 この生きものがというのだ。
「そうだな」
「象はかなりですね」
「人気があるな」
「連合でも」
「エウロパでもでだ」
「マウリアでもですね」
「人気がある」
 そうした生きものだというのだ。
「もっと言えばサハラでもだ」
「象が人気でない国はないですね」
「大きくて独特の外見でな」
 そしてというのだ。
「優しく頭がいい」
「そうした生きものなので」
「人気がある、ではな」
「その象達をですね」
「見ていこう」
「わかりました」
「無論キリン達もな」
 こう言ってだった。
 大尉は上等兵を今度はサバンナの草食性の生きもの達のコーナーに連れて行った、そしてそこで彼等を観るのだった。


チーターは実は   完


                   2023・8・2 
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