夢幻水滸伝
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第三百二十四話 極寒の自然の中でその三
「私も」
「そうですか」
「言って頂ければ」
そうすればというのだ。
「より早い段階で」
「ことを進められましたか」
「そう思います、ただ」
ここでだ、マスターはこうも言った。
「この世界に馴染む為の期間になったと思えば」
「これまでは」
「それはそれでいいかも知れないですね」
「そうですか」
「はい、それでまずはですね」
「アラスカ州のことを調べます」
エリカ自身の手でというのだ。
「そうさせてもらいます」
「ほなそういうことで」
「宜しくお願いします」
こう話してだった。
エリカは実際にこの世界のアラスカ州のことを自分で図書館や本屋に通ってこの州のことを書いた本を読んでいった。
働きながらそうしてそれが一段落ついてから言った。
「南に街や村が多く資源もですね」
「はい、豊富です」
マスターはエリカに店の中で答えた。
「アラスカ州は」
「そうですね、そしてイヌイットといいますか」
「自然の中で暮らしている人達もいます」
「村単位で」
「そうです、氷の家に住んで」
イヌイットのその家にというのだ。
「狩猟や漁業で暮らす人達が」
「そうですね」
「そして浮島も多く」
これもというのだ。
「また北極上空は」
「浮島だけで一つの地域になっていますね」
「そちらは気候も温暖で」
そうした環境でというのだ。
「地域全体で合わせて五億の人が暮らしています」
「多いですね」
「そしてです」
そのうえでというのだ。
「資源も多くあちらでも星の方々がおられます」
「小泉さん達ですね」
エリカはこのことも調べていて知っていた。
「あの人達がいてはって」
「今統一を進めておられます」
「そうですね、出来ればです」
エリカは考える顔でさらに話した。
「旗揚げと同時にです」
「北極上空の星の方々とですか」
「中立条約なり結んで」
「仲良くされたいですか」
「はい」
こう話すのだった。
「衝突すると厄介ですし平和に関係を進めて」
「そうしてですか」
「そしてです」
そのうえでというのだ。
「貿易なんかもです」
「されたいですか」
「はい、それでカナダとも」
こちらともというのだ。
「仲良くです」
「されていきたいですか」
「そう考えています」
そうだというのだ。
「私は」
「では旗揚げをされますと」
「すぐにです」
まさにというのだ。
「小泉さんそしてカナダのモンゴメリーさんとです」
「仲良くされますか」
「そうなる様にします」
条約を結んでというのだ。
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