星河の覇皇
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第八十五部第三章 北京星系を見てその五
「気を引き締めて対せば」
「それで、ですね」
「いいですね」
「相手がカバリエ外相でも」
「それでもですね」
「対応出来るわ、だから」
それでというのだ。
「いいわね」
「はい、それではです」
「その様にします」
「ミスを犯しても」
「その様にします」
「そういうことでお願いするわ、あとカバリエ外相は奇略で有名だけれど」
そのカバリエのことも話した。
「普段は違うわね」
「はい、確かに」
「普段はオーソドックスですね」
「普通に攻められますね」
「そうして来られますね」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「そこは注意することよ」
「左様ですね」
「そのことも意識することですね」
「普段はオーソドックスである」
「そうしてきますね」
「そう、だからね」
伊東はさらに話した。
「奇略は意識しても」
「普段は違う」
「そのことはわかっておくことですね」
「オーソドックスにも注意することですね」
「その攻撃の仕方も」
「そうよ、オーソドックスはありきたりと言うけれど」
それでもというのだ。
「何故ありきたりに行われるか」
「それは、ですね」
「効果があるからですね」
「だからですね」
「よく使われる」
「そういうことですね」
「そうよ、王道という言葉があるけれど」
今度はこの言葉を出した。
「非常に効果があるからよ」
「王道になる」
「左様ですね」
「そうなりますね」
「まさに」
「ええ、ありきたりを嫌って」
そうしてというのだ。
「奇抜なことばかりしてもね」
「どうにもならないですね」
「左様ですね」
「それではですね」
「むしろですね」
「失敗につながりますね」
「そうなるわ、誰もしなかったことはね」
それはというと。
「誰もが気付いてそれは駄目だとね」
「わかることですね」
「だから誰もしない」
「そういうことですね」
「そうしたものであって」
それでというのだ。
「それを行うならね」
「愚かなことですね」
「政治においても」
「そうなりますね」
「サッカーでも最初から最後までキーパーも攻撃に参加させて」
そしてというのだ。
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