星河の覇皇
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第八十五部第三章 北京星系を見てその三
「そうでしょ」
「はい、確かに」
「中央政府は常にです」
「そうした相手ではありません」
「各国政府が挑めばかならず動いてきます」
「そしてです」
「対策を講じてね」
そしてというのだ。
「政策もね」
「それもですね」
「出してきますね」
「そうした相手ですね」
「中央政府は」
「そうよ、どういった衝突でどれだけ続くかわからないけれど」
それでもというのだ。
「衝突は絶対よ」
「絶対に置きますね」
「そして激しく争いますね」
「政治的闘争がはじまりますね」
「その時から」
「いつものことよ、だからこちらも腰を据えて」
そしてというのだ。
「対していくわよ」
「そうしてですね」
「そしてですね」
「中央政府に勝つ」
「そうすべきですね」
「そうよ、だから覚悟はしておいてね」
是非にと言ってだ、伊東はここで自分の前に出ている紅茶を飲んだ。ストレートのホットティーだった。
その紅茶を飲んでそうして言った。
「長い戦いになっても」
「そうですね」
「それはもうですね」
「決まっているので」
「それで、ですね」
「そうよ、しかもね」
伊東はさらに話した。
「今の中央政府は強いわよ」
「左様ですね」
「カバリエ外相は出来る方です」
「硬軟両方が出来る方で」
「そしてですね」
「寝技も得意ですね」
「硬軟の軟がむしろ得意で」
それでだ。
「寝技がね」
「非常に得意ですね」
「何かとそれをしてくる人ですね」
「だからですね」
「用心すべきですね」
「そうよ、若しこちらがエラーをすると」
その時はというと。
「もうそこにね」
「付けこまれますね」
「まさにそこを」
「そう、だからね」
それ故にというのだ。
「宜しく頼むわね」
「お任せ下さい」
「我々もです」
「そうさせて頂きます」
「ここは」
「頼りにしているわ、ただエラーはどうしても出るわ」
失態、それはというのだ。
「だからね」
「その時にどうするか」
「それが大事ですね」
「付け込まれないことが」
「それがね」
まさにというのだ。
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