ハッピークローバー
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第百三話 堕ちない幸せその三
「最終戦で巨人に負けて」
「よりによってよね」
「しかも甲子園で惨敗だったから」
「ファンの人怒り狂って」
「もう負けた瞬間に」
まさにそうであったのだ、この時は。
「ファンの人達が暴徒化して」
「グラウンドに雪崩れ込んで」
「巨人ナインは胴上げどころか」
本来は優勝したら胴上げをする筈がだ。
「逃げて行って」
「王さん殴られたのよね」
「その中でね、下駄か何かでね」
「それ森さんじゃなかった?」
「そうだった?その辺りよく覚えてないけれど」
「王さん達が殴られたことは事実で」
暴徒となったファン達からだ。
「解説の場で止めようとした村山さんまでね」
「村山さんまでってね」
「いや、お話聞いて何それってね」
留奈は嫌そうに話した。
「最悪ともね」
「思ったね」
「そうだったわ、このお話私も知ってるけれど」
「こうした話もあるしね」
「他にもあるし普段もね」
留奈はその時のことも話した。
「酷いから」
「ファンの質はね」
「かなり悪いはね」
「阪神はね」
「チームは別に荒くないけれど」
それでもというのだ。
「ファンはね」
「無茶苦茶だからね」
「そのことまで考えたら」
「世界一とはね。自分達が世界一と言って」
ファンがというのだ。
「他チームを貶めたら」
「もうその時点で世界一じゃないわね」
「むしろそうした人がいると」
伊東は嫌そうな顔で話した。
「ファン全体ひいてはチームまでそう思われて」
「ィメージ落ちるのよね」
「そうなるからね」
「マナーは守らないとね」
「応援もね、ネットでもね」
「マナーは守らないとね」
「阪神ファンは特にだから」
そうした悪質なファンが多いからだというのだ。
「気を付けていきたいよね」
「そうね、幾ら人気があってね」
「熱狂的に応援されても」
「マナーを守る」
「それが大事ね、今だってね」
「強くなったけれど」
それこそ十五連覇以上するまでにだ。
「その辺りはね」
「ちゃんとしないと」
「まだ巨人ファンいて」
最早絶滅危惧種であるが存在しているのだ。
「テレビでもいるけれど」
「タレントさんで」
「何かテレビに出て来る巨人ファンのタレントさんも」
「ああ、酷いわね」
「もう巨人以外は野球じゃない」
「そんな風よね」
「あの人達とね」
カルト教団の信者の様な彼等と、というのだ。
「もうね」
「変わらないわね」
「あの人達観てるとね」
テレビに出て来る巨人ファンのタレント達をというのだ。
「気持ち悪いからね」
「悪質よね」
「うん、巨人以外のチーム罵ってね」
「まだ球界の盟主とか言って」
「過去の栄光にしがみついて」
そうしてというのだ。
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