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星河の覇皇

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第八十五部第二章 日本大使館その四十五

「その体型なのね」
「どうにも元々の体質のせいもある様ですが」
 太らない体質だというのだ。
「ですが」
「やはり運動はいいのね」
「そうかと。それで甘いものですが」
「食べてこそというのね」
「私は満足に働けます」
 かなり甘いものを大量に摂取してだ。
「そうしています」
「そういうことね」
「河豚料理の後も」
「大量のデザートを注文しているわね」
「既に」
 そうだというのだ。
「ですから」
「食べるわね」
「これからも」
「私も食べるわ」
 カバリエは笑って自分もと述べた。
「デザートをね」
「外相も甘いものはお好きですね」
「ええ、ただね」
「ただといいますと」
「デザートの時はお酒を変えるわ」
 それはというのだ。
「そうするわ」
「日本酒はどうしても甘いものには合わないですから」
「そうするわ、ケーキを頼んだから」 
 デザートはこれだからだというのだ。
「ワインかブランデーをね」
「頼まれますか」
「そしてね」
「飲まれますか」
「そうするわ」
「そうですか、私は今回はもうお酒は」
「いいのね」
「お鍋を食べ終えたら」
 つまり今食べているそれをというのだ、見れば他の河豚料理は食べ終えていて残るは鍋だけになっている。
「その後はです」
「デザートに移って」
「お酒でなくです」
「お茶かしら」
「それかジュースをです」
 甘いそれをというのだ。
「頂いてです」
「そのうえでなのね」
「楽しみます」
「そうするのね」
「今回は」
「そういえば内相は随分飲んだわね」 
 日本酒をとだ、カバリエはこのことを指摘した。
「そうしたわね」
「そのこともありまして」
「もうお酒はなのね」
「充分と思いまして」
 それでというのだ。
「もうです」
「今夜はいいのね」
「そうします」
「そうなのね」
「洋菓子にフルーツを注文しました」
「その組み合わせね」
「デコレーションのケーキとフルーツの盛り合わせです」
 金が一食で食べるデザートの普通の量である。
「ケーキは生クリームと苺のもので」
「あのケーキね」
「そしてフルーツは特盛の」
 つまりかなりの量のというのだ。
「メロンや葡萄、林檎、洋梨、バナナ等の」
「そういったものね」
「はい、その二つに」
 さらにだった。 
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