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星河の覇皇

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第八十五部第二章 日本大使館その四十四

「本当にね」
「そう言われますと」
「内相もでしょ」
「甘いものも制限されますね」
「勿論よ、というかね」
「確か明治帝が」
「近代皇室を整えたあの方がね」
 そうした意味でもこの時代でも日本では重要とされている方だ、その重要度は昭和帝にも匹敵している。
「それで崩御されているわね」
「そうでしたね」
「日本酒がお好きなことが要因だったけれど」
「それと共に甘いものがお好きで」
「アンパンにアイスクリーム、蒸しカステラに羊羹とね」
 こうしたものをおやつとして召し上がられていたのだ。
「そのせいでなられたから」
「警戒されていますね」
「今もね」
 この時代でもというのだ。
「そうなっているのよ」
「そうですね」
「それでは内相としても」
「とてもです」
「我慢出来ないわね」
「私は甘いものを口にしないとです」
 極めて甘いものを大量にだ。
「そうしてです」
「それではね」
「とてもです」 
 まさにというのだ。
「出来ません」
「そうね、やっぱり」
「私の場合は」
「兎角ね」
「甘いものです」  
 これがどうかいうのだ。
「それがあるかないかがです」
「大きいわね」
「はい、勿論それまでの食べものも大事ですが」
「内相はその後もよね」
「甘いものが大量にあって」
 そうしてというのだ。
「沢山食べられてです」
「そうしてよね」
「働けます」
「甘いものは大量に摂って」
「頭の栄養にして」
 金はさらに話した。
「運動にもでる」
「エネルギーにしているわね」
「そうしています」
「それね、内相は身体を動かすことも欠かさないわね」
「体力錬成の為にです」
「そして健康の為ね」
「政治家は激務です」
 この時代でもこのことは変わらない、やるべきことが多くその為常に大量のエネルギーを必要とする職業であるのだ。
「それにはです」
「体力が必要ね」
「ですから」
 それでというのだ。
「私もです」
「体力錬成に励んでいるのね」
「そして人は身体を動かしている方が」
 まさにそうした方がというのだ。
「健康なので」
「毎日そうしているわね」
「時間を見付けて、いえ」
「作ってよね」
「ジムで体力錬成もです」
 それもというのだ。
「行っています」
「そのエネルギー補給もしているわね」
「そうしています」
「そうね、だから大量に甘いものを食べても」
 それも三食常にでもだ。 
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