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星河の覇皇

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第八十五部第二章 日本大使館その二十八

「何もね」
「異変もなく」
「静かなものよ、ただね」
「それでもですね」
「静かな時こそね」
「水面下で何かが起こっている」
「そういうものね、何事も」
 金に食べつつ話す、今日食べている料理は河豚料理だ。日本のそれを食べつつそのうえで話をしているのだ。
「政治もまた」
「左様ですね」
「だからね」
「今もですね」
「私は安心していないわ」
「そして大使もですね」
「そうよ、今賑やかなのは北京星系でね」
 そこでというのだ。
「あちらでよ」
「間もなく各国政府の宣言が出ますね」
「そうなるわ、そしてね」
「それがですね」
「本格的な対決のはじまりになるけれど」
「今の時点で、ですね」
「静かな中で」
 日本でもというのだ。
「動いているわ」
「左様ですね」
「地震は突然起こるけれど」
「それまでに動きがありますね」
「人が見えない中でね」
 この時代では地震のエネルギーをそれが起こる前にエネルギーとして吸収する力がある、地震にしろ台風にしてもそのエネルギーは電力に変換するとかなりの量になっている。
「そうなっているから」
「だからですね」
「それと同じだから」
「水面下を見られる様にもですね」
「努力して」
 そしてというのだ。
「そうしてね」
「やっていきますね」
「そうしていくわ、そして各国政府が本格的に動けば」
 その時はというと。
「そちらにもね」
「内務省もですね」
「力を貸してもらうわ」
「それでは」
「その様にね、あと日本以外の国もね」
「北京星系以外はですね」
「静かなものよ、あと中央政府の各領事館は」 
 こちらはというと。
「情報収集を行うと共にね」
「それぞれの国の市民とですね」
「交流を深めていっているわ」
「これまで通りですね」
「同じ連合市民としてね」
「そうしていっていますね」
「このことは変わらないわ」
 全くというのだ。
「それはね」
「連合での領事館の主なお仕事の一つですね」
「ええ、各国の市民との交流はね」
 それを行っていくことはというのだ。
「やっぱりね」
「欠かせないですね」
「何といってもね」
 このことはというのだ。 
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