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星河の覇皇

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第八十五部第二章 日本大使館その二十七

「誇りある市民です」
「それ故に常に己を高めています」
「学び続けています」
「それ故にです」
「彼等よりも賢明なので」
 チバは明るく言った。
「政治的選択もです」
「正しいです」
「よりよい国益になるものを選んでくれます」
「ならですね」
「我々のすべきことはですね」
「よりよい政策を出すことをです、間違っても」
 ここでだ、チバはこうも言った。
「政策を出さずにクレームばかり言う」
「それではですね」
「問題外ですね」
「淘汰されますね」
「そうしたことをしていると」
「連合はシビアな国ですから」
 政治的にそうした国だからだというのだ。
「国益を考えずです」
「政策を出さず」
「そうしてですね」
「後出しの様に文句ばかり言っては」
「それでは市民に見限られますね」
「そうなりますね」
「それでやっていけるのなら人は苦労しません」
 全く、という言葉だった。チバの今のそれは。
「何と楽なことか」
「政策を出さないのなら」
「もう政府にいても仕方ないですし」
「有害でしかないですね」
「それは政治家の方々のお話ですが」
 それでもというのだ。
「私達官僚もです」
「若し真面目に働かないなら」
「批判を受けてです」
「色々と攻撃されますね」
「そして政府から冷遇されます」
 そうされる理由は簡単だ、無能とみなされてだ。
「そうなるので」
「だからですね」
「しっかりと働かねばならないですね」
「我々としても」
「そうです」
 まさにというのだ。
「そこがです」
「だからですね」
「しっかりと働き」
「国益をもたらさねばなりませんね」
「外務省としても」
「働いていきましょう」
 是非と言うのだった。
「連合そして市民の方々と共に」
「市民として」
「その連合市民として」
「そうしていきましょう」
「はい、是非」
 こう言ってだった、実際に。
 チバはこの日書類仕事だけでなくスタッフ達と会議も行ない自分達の仕事を行っていった。そうしてだった。  
 外務省にメールで本日の状況を報告した、その報告をチェックして。
 カバリエは金に彼女と共に夕食を摂っている時にこう言った。
「日本は静かよ」
「今のところはですか」
「ええ、今日はね」
 あくまで現状はというのだ。 
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