ドリトル先生の落語
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第十一幕その十二
「そこから一歩もね」
「出ないんだね」
「そして全く成長もしないよ」
「努力しないからだね」
「こんな人は相手にしないで」
そしてというのです。
「ただひたすらね」
「自分は努力することだね」
「そうしていけば」
「お笑いもよくなるね」
「そうだよ、春琴さんみたいにね」
「そういうことだね」
「全力でやれば」
お笑い、それをというのです。
「パワーも出てね」
「いいんだね」
「そうだよ、何でも全力ですることだよ」
大事なことはというのです。
「そのインパクトのある漫画もね」
「全力でやっているんだね」
「それなら画力に問題があっても」
漫画に必要なそれがというのです。
「押し切る感じでね」
「いけるんだ」
「そしてアスキーアートにもだよ」
これにもというのです。
「なるんだ」
「そういうことだね」
「そうなんだ、しかしね」
「しかし?」
「いや、皆が読んでいる漫画は」
動物の皆が読んでいるその作品はというのです。
「僕が持っているギャグ漫画の中で特にね」
「面白いんだ」
「不滅の名作と言ってもね」
「いいんだ」
「そこまでの作品だよ」
こう言うのでした。
「本当にね」
「実際に面白いよ」
「この作品はね」
「もうあんまりにも面白くて」
「笑い過ぎて苦しい位よ」
「腹筋痛くなるかも」
「そうだね、もう最初から成語まで全力で駆け抜ける様な」
そうしたというのです。
「とてつもない作品だよ」
「何度でも読めるわ」
「そして笑えるよ」
「色々なネタもあって」
「飽きることがないよ」
「そうなんだよね、漫画は侮れないよ」
先生は心から思って言いました。
「お笑いについてもね」
「はい、僕も思います」
トミーも自分が読んでいる作品に目を向けつつ先生に応えました。
「テレビのお笑いは面白くなくてもね」
「漫画のお笑いは確かです」
「その作品もね」
「元々ホラー漫画描いてる人ですよね」
「そうだよ、その作品を描いている人はね」
先生もそうだと答えます。
「実はね」
「そうですよね」
「けれどね」
「ギャグ漫画もですね」
「描けてね」
それでというのです。
「その中身がね」
「こんなに凄いんですね」
「その漫画も一世を風靡したんだ」
「皆が読んでいるマカロニとかほうれん荘とかいう漫画と同じで」
「そうなんだ、手の仕草だってね」
漫画の中に出ているそれもというのです。
「真似する人がね」
「出たんですね」
「それもかなりね」
連載当時そうだったというのです。
「これがね」
「そうだったんですね」
「その漫画は下品なネタもあるけれど」
「やっぱり面白いですね」
「そのことは否定出来ないね」
「はい」
トミーもそうだと答えます。
「本当に」
「そうだからね」
それでというのです。
「奥はその作品も好きだよ」
「そうなんですね」
「笑えるからね、落ち込んだ時はこうした漫画を読むこともね」
「いいんですね」
「笑えたら」
それならというのです。
「それだけでね」
「違いますね」
「全くね」
こう言うのでした。
「落ち込んだ時でもね」
「笑えてですね」
「気分を楽しく出来たら」
「それが本物のお笑いですね」
「そうだよ、それがお笑いだよ」
笑顔で言いました、そして今は漫画を読むのでした。
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