ドリトル先生の落語
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第十一幕その七
「漫画やライトノベルは面白くない、おかしいとね」
「読まれないですね」
「そうなるからね」
「健全な淘汰が行われるんですね」
「そう、競争もあってね」
「それぞれですね」
「そして面白い作品を描こう書こうって努力するから」
だからだというのです。
「面白いしね」
「健全ですね」
「何かおかしな漫画とかは」
今言っているというのです。
「そうした業界のコネもあったり所謂老害と言われるね」
「そうした人達ですね」
「中には元々運動家とかで」
それでというのです。
「出版社もマスコミだから」
「そこにつてがあったりして」
「お仕事していたり昔の学生運動が全盛期の」
その頃のというのです。
「名残でね」
「今もですね」
「そうしたお仕事をしていたりね」
「そんな人達ですか」
「昔は恐ろしいことに学生運動が正義とされていたから」
かつてはというのです。
「そのままね」
「今もそうした主張ですか」
「そんな人もいるんだ」
「それでおかしな作品出しているんですね」
「そうでもあるよ、しかしね」
それでもと言う先生でした。
「もうそんな作品はね」
「批判されていて」
「健全な作品とは認識されていないから」
「漫画やライトノベルはいい作品が多くて」
「読むといいよ、戦後日本の思想家さん達は酷いけれど」
それでもというのです。
「漫画家さんやライトノベルの作家さんはね」
「優れた人が多いですね」
「だから漫画もね」
こちらの媒体もというのです。
「僕は読んでいるよ」
「ライトノベルもそうで」
「楽しんで人生の教訓もね」
これもというのです。
「得ているよ、吉本隆明なんか読んでも」
「何も得られないですね」
「あんな人の文章は読んでも時間の無駄だよ」
「何も得られないですか」
「僕がこう言うのは自分でも珍しいと思うけれど」
それでもというのです。
「事実ね」
「あの人の文章はですか」
「全く何の意味もないね」
「読んでも時間の無駄ですか」
「戦後日本最大の思想家と言われていたけれど」
そんな人でもというのです。
「テロを行って人を攫って殺してお金と女の人が大好きなカルト教団の教祖を最も浄土に近いと言ったんだよ」
「仏教の浄土にですか」
「その前にその学生運動でね」
その時にというのです。
「ある東大教授が殴られ蹴られ研究室が滅茶苦茶に荒らされて」
「完全な暴力ですね」
「お金と時間をかけて集めた本まで荒らされて物凄く落胆しながら一冊一冊拾って集めていたけれど」
「それをですか」
「吉本隆明は何を落ち込んでいるんだとか言ったんだ」
そうだったというのです。
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